しかし、この新しい業態は前澤社長にとって新たな挑戦となる。実際、「準備に6~7年かけた」とツイッターで漏らしているように、他社製品を糾合する従来型のECではない、いわばメーカーとなるので企画、デザイン、生産発注、製造・品質・在庫のコントロールなどの経営要素に取り組まなければならない。しかも、既存出店社とは競合関係が発生する。
「経営資源論」の観点から見ると、上記のような経営資源は現在同社グループに存在しないか、潤沢にあるようには見えない。デザイナーの募集を始めたが、機能させるためには組織として社内にオーガナイズして定着機能化させなければならない。そのためにはコアとなる人材が必要だ。他部門とのコーディネーションやはめ込みにも時間がかかる。そんな困難の上に構築されるから「経営資源」となりうるわけだ。
(この項 続く)
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