玉塚氏の業績は、更迭されるほどに悪いものではなかった。新浪前社長が12期もの間増収増益を達成し名経営者と謳われたが、玉塚氏もその後2期増収増益を続け、17年2月期もそれを見越している。
しかし、今年に入り足元では悪い兆候が見られるようになっていた。
まず16年3〜5月期(第1四半期)の連結決算は、営業収入は前期比6.2%増の1489.11億円だが、営業利益は同8.8%減の174.51億円となり、経常利益は同12.9%減の166.76億円、四半期純利益は同15.2%減の77.18億円となった。
次に、ファミマが4月に日本郵政グループと提携した。店舗をネット通販の配達拠点に活用したり、日本郵便の荷物を受け取れるロッカーを設置したりする。ゆうちょ銀行のATMを設置すれば、集客の大きな柱になる。実は、水面下でローソンとファミマの間で、ゆうちょ銀行のATM争奪戦が繰り広げられていた。
(この項 続く)
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