フィリップ・コトラーが本日の日経朝刊「私の履歴書」に
「日本への興味を深めるきっかけとなったのがマウザーだ」
と書いている。思いがけないお名前をマーケティングのグルの回想記に見つけて驚いた。
マウザー先生は日本に70年代に移住して、マーケティングの教鞭を取っておられた。私は1980年だったか、青山学院大学院で先生のクラスを受講した。私にとって初めての本格的なマーケティングのコースだった。
青学大学院のそのコースは今で言う社会人経営大学院の走りも走り、ハワイ大学MBAコースと提携して、原則あちらの教授が学期ごとに来日して夕方と土曜日にクラスが開講されるというものだった。もちろん英語だけでの講義である。マウザー教授は既に居住者だったが、このコースに担ぎ出されたのだろう。
この意欲的でユニークなコースは、それを推進なさっていた学部長の急逝で閉じられ、私はサンダーバードへの留学へと歩を転じたのだ。青学大学院ではだから3科目しか取れなかったので、通常自分の略歴には書かないか、書くときは「中退」と明記している。
このコースについては、私にとって後日談があって、、、
(この項 続く)
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