『ネルソン・マンデラ私自身との対話』(明石書店、2012年刊)が出たときに、拙ブログで書評を書いた。当ブログでの書評ではビジネス書経営書を紹介することを原則としているが、例外としたのはもちろんとても強い印象を持ったからだ。
本書を読むと、マンデラがもの凄い教養人だということがよく分かる。そのレベルは、彼の意志と同じくらい高く強い。それから、英語でborn-king(生まれながら王様のような資質のヒト)という表現がある。マンデラの場合、南アフリカの王族の出自で、ご本人が王様だった。
彼の大統領就任は、だから南アフリカの「大政奉還」の面があると知ると理解しやすい。同時代に見た大偉人が逝ってしまった。
合掌。
マンデラ氏追悼式 弔問外交