2010年11月5日金曜日

来週は出講ラッシュ、死のロード



セミナーや企業研修の講師を務めている者にとっては、1年のうちで秋が一番多忙な時期である。
来週は私も4回、4日間別のところで喋繰りまくることになっている。ノドが強くないので、ケアしなければならないし、ピン・マイクを使用することにより声を張り上げないように注意しなければならない。

合間を縫って、新しく「説明に来てくれ」という企業への訪問もこなしている。箱田忠昭さんのインサイトラーニング(株)にも籍を置かせていただいてもいるが、それ以外はフリーランスで活動しているわけだ。
フリーの講演・研修・セミナー講師としてはありがたいことに十分多忙となってきている。

各社や、さらなる能力開発を目指している経営者や幹部の方に少しでもお役にたてれば嬉しいことだ。

2010年11月4日木曜日

「孫子」岩波文庫 書評(53)




主だった経営誌が月刊誌だったころ、定番企画として繰り返されたのが「戦国武将」と「孫子」など内外古典の戦略・戦術だった。経営は競争なので、その最たるものである戦争に学ぼうというわけだ。

確かに「経営戦略」という言葉使いに見られるように、戦争用語は経営状況の説明にたくさん借用されている。私自身も「戦略論」を語っているわけだ。

しかし、「孫子」のような「本当の戦争」のやり方論と「企業」の戦い方では決定的に違うことがある。
その第1は、相手をせん滅できないこと。
その第2は、戦う相手が戦争ほど鮮明で特定できていないことがあり、多くの場合は「競合者」という名前の多数者であること。

「彼を知りて己を知れば百戦して危うからず」
有名なこの警句だけを考えてみよう。この警句は論理的に成り立つ。しかし、それでは自分のビジネスで「彼」というのは誰か。「彼」は何人いるのか。たぶんたくさんいるのだろう。たくさんいる「彼」のことをどれだけ知れば「危うからず」となるのか。「彼」が来年、あるいは三年後にどのような手を打ってくるか、知ることはできるのか。

それらの違いを心して読むと、「戦争管理論」としての章や部分は、現代の経営に通じるところが無くもない。

2010年11月3日水曜日

日本の秋を走る



11月1日(月)から2泊3日で山中湖「ホテルマウント富士」に滞在。3日間とも秋晴れ。当ホテルは山中湖畔の丘の上に屹立し、富士山に対峙する。3日間とも見事な赤富士を堪能。こんなに雲がかかっていない富士山を見るのも久しぶりだ。

昨日は、富士五湖をドライブ。静岡県側の白糸の滝を見るのは半世紀ぶりとなったのか。弓手、射手に流れる山々の紅葉グラデュエーションがあざやか。滞在中に寒さが増し、3日目には山中湖畔の紅葉の赤さが増していたことに気づく。

美しい日本に生まれたことを感謝した休日である。円高は進んだが、第3四半期の上場会社の利益はとても改善している。私たちは良い国にすんでいる。特に日本人と言う種族、社会はとてもすばらしい。

2010年10月30日土曜日

「影響力の武器」ロバート・B・チャルディーニ 書評(52)



誠信書房から1991年初版。アマゾンの読者レビューに投稿しようと思ったら、第1版に70名以上、第2版にも30名以上のレビューが掲載されていたので止めることとした。

名著。名著である理由は幾つもある。
― おもしろい。知的興味を大いにそそるだけでなく、「驚く」という読書の楽しみにあふれている。
― 学術的で本格的だ。内容については多くの調査や文献を基としていて、用意周到で論駁できないくらい水際立っている。
― トピックの並べ方、選択の組み合わせが優れている。しかもその焦点の合わせ方が多数の読者の潜在的な興味疑問に沿っている。
― 文章が平易で、しかも興味を持つような叙述方法に成功している。


影響力には大きく以下の6つのルールがある。
1「返報性」
2「一貫性」
3「社会的証明」
4「好意」
5「権威」
6「希少性」

これらが働きかける仕組み・機序をケースや先行文献などで明らかにしている。

2010年10月23日土曜日

「あなたの会社は部長がつぶす!」(35)初めて星四つレビュー


アマゾン読者レビューに8つのものがアップされているが、先週初めて「星4つが」付いた。全文

今まで6社の社長を務め、全て再建した経営コンサルタントの社長指南書である。著者によれば、今までのビジネス書は多くが大企業を想定して描かれているので、日本の企業のほとんどを占める中小企業の事例とは、ずれるところが多いという。いくらジャック・ウエルチが「選択と集中」で、不採算事業は切り捨てろ、と言ったところで主たる事業が一つしかない会社でそんなことをしたら「潰れてしまいますがな」と言われてしまう。

 業績不振な会社を、ヘッドハンティングされたばかりの著者がどのように立て直したのか?そのノウハウは意外にシンプルであり、著者はその業界の素人ではあっても、「経営のプロ」であったのだ。

 新任社長の著者がまず行うのは、社員の力を引き出すためにコミュニケーションを最大化する。別に飲みに行くわけではない。経営幹部、中間管理職、一般社員からじっくり話を聞き、会社の問題点を洗い出す。この時点で明らかになった「すぐに処理できない、もっともな指摘」こそ重要な経営情報だ。そして、経営幹部は一掃するかゼロベースで査定する。今までうまくいかなかったとすれば幹部の責任であり、今までのやり方にこだわりやすいのもこの経営幹部だからだ。

 そして、会社経営者の、「うちはいい人材がいない…」という嘆きを否定する。自分が再建した会社は、売上3倍にしたが、社員はほぼ変わっていない。それは問題点を露わにして経営戦略を変更したからだ、という。そして再建途上で経営幹部の馘を斬った後は、残った社員の給与を上げてモチベーションを高めたエピソードを披歴する。

 タイトルは経営者が部長(および管理職)をどう処遇するかについて書いてあるようにみえるが、実は組織運営論であり、管理職を目指す一般社員にも役立つ。ただ、著者は外資系企業の経験が多く、大胆なリストラも可能だったと思うが、組合のあるような会社で同じ事は難しいかもしれない。

2010年10月20日水曜日

「コア・コンピタンス経営」G.ハメル&C.K.プラハード 書評(51)


日経ビジネス文庫。原著は1994年、訳書は1995年。原書も翻訳版もよく売れて日経ビジネス文庫に収載されて、今ではスタンダードとなっている。

個々の章での指摘や主張を聞くと、いかにももっともで、かつ壮大で否定しがたい。だからこれほどまでに読まれたのだろう。

しかし、冷静に考えてみよう。「未来に一番乗りする報酬は図り知れない」:ブルーオーシャンに連なる主張だ。「コアな強みにフォーカスして事業展開すべきだ」:事業資源に恵まれる企業に有効なPPM的な技法だ。

「10年後に業界はどう変わっているか、認識を持っているだろうか」と問いかけるが、そんな先のことを考えるのは有効なことだろうか。著者自身が「デジタル情報産業は動乱が永遠に続くだろう」と言っている。

92年に「戦略設計図を描くプロジェクトに2千人以上が参加し、延べ3万人時間を費やした」と著者が絶賛したEDS.”それをする前には”(評者)「2000年には悪くても250億ドルの売り上げを達成するのは確実」と言われていたのに、実際には2007年にようやく221億ドルを売り上げ、その翌年にはHPに買収されてしまった。”それをしたから”ではないのか。

本書の実情は、多くのまじめな経営者に「自社はそんなことはしていない、とてもできない」といういらざるコンプレックスを与えるだろう。さもなければ、企業規模や経営資源と言う「身の丈」に合わない壮大な仕掛けの策定に取り組ませて、会社の骨組みを揺るがせるような結果を引き起こす。

同族企業の後継者が北米へMBA留学に出され、このような考え方に「かぶれて」長年続いた優良企業を潰しているのではないか。

衣替え



今週は仕事の谷間みたいになった。11月に出講する書くセミナーやら企業研修の仕込みをしている。
家では妻が衣替えをしてくれている。暑い夏だった。
9月が過ぎ、また一つ年を取った。

2010年10月18日月曜日

『ヒトを見抜く技術』CD(フォレスト出版)(5)知っていますか?



7月に音源CDを発売した。月次の売れ行きが発売元から報告があり、思いがけず世の中で聴いてもらっている。
ー はじめに
ー 「人を見抜く技術」が成功への近道
ー いったい誰を見抜くんだ
ー 見抜くための7つの力
― 3分間で相手を見抜こう
― 何を見抜いてこの世を渡る?

収録時間 50分31秒

今日のブログタイトルのクリックでリンクが張られている。いや、すごいプロモーション・サイトなんだ。一見の価値がある。

2010年10月17日日曜日

手帳の買い替え時期が来た

あれほど暑かった夏も去り、気持ちの良い秋の週末を過ごした。気がついてみれば、寒さが立ちあがることから「霜月」と呼ばれた11月が目の前だ。あっという間に年が変わってしまう。

今のころに私が目配りし始めたのが、新しい手帳探しである。講演やら研修指導では3か月先あたりを依頼されることが多く、来年春ころの日程の打診が始まりだした。一番先で、来年9月の依頼を2件受けている。今年7月に都合を聞かれたときは、てっきり今年の9月のことだと思った。

さて、現在のビジネス・モデルがこのような調子なので、次の手帳は複数年連用のものにしようかと思っている。「三年手帳」というと、知られているのは集文館のものらしい。他に能率手帳で3年のものを店頭で見た。

実際にお使いになっている読者の方がおられれば、是非アドバイスのコメントを書き込んでくれればありがたい。

2010年10月16日土曜日

経営者ブートキャンプ第2期キックオフ



本日、第2期が開講した。

「経営者が集まり、経営者が教える、経営者の梁山泊」

向上心、向学心に燃える経営者は世の中に数多い。その受け皿となるべき経営者ブートキャンプだ。
志のある創業社長、外資社長、経営幹部がまた集まってくれた。第1期からの継続受講者も3名いるし、海外MBAホルダーの外資族も数名いる。経営者ブートキャンプでの「学びの快楽」は確実に伝播している。

2010年10月14日木曜日

経営者ブートキャンプ 実録日記(13)「さあ、発表大会」。


10月2日(土)。第6回であり、最終講だ。

この日はいつもより30分早く、9時半開講とした。発表大会なので十分な時間を確保したかったからだ。

「自社の三年戦略」の発表を実施してくれたのは受講生中6名。一人の発表にまるまる1時間を取った。パワーポイントではなく、キーノートでプレゼンした参加者が2名いた。

「自社(あるいは自部門)の経営戦略設定」は、各講の進行とともに毎回のように演習として実施してきた。第1講でその方法論を指導し、各参加者の「自社(自部門)紹介プレゼン」をしてもらった。

それからは、宿題(事前課題)として各ステップのカード出しをやってきてもらって、クラスでは参加経営者同士、各4名グループでの相互発表、相互討議という形で戦略思索の言語化、洗練化、強化を実施してきたわけである。


第3回目に至り私は、パワーポイントによる「発表用テンプレート」をデモし、授業後皆にメール送付した。そのテンプレートには、各スライドに小タイトルを入れてあるので、相互討議を経て結論としたカードの1枚を1スライドに書き込んでいけば、発表用のファイルが出来上がるという麗しい仕掛けである。

「発表大会」で優秀賞を取った様な参加者は、このテンプレート・ファイルにさらに独自の加工・編集を加えてアピールした。

スライドの枚数については、しかし私は強く助言した。

「あまり枚数を多くするな」

ということだ。
(以下、本日のブログタイトルからリンクが)

経営者ブートキャンプ(12)“売れる”経営者 VS “売れない”経営者



9月11日(土)に行われた経営者ブートキャンプの第5講では、井上和幸特別講師による標題の特別講義が行われた。

井上講師は、本ブートキャンプの主宰会社(株)経営者JPを今年創業された、ご自身がベンチャー起業家である。昨年までは(株)リクルートエグゼクティブエージェントの役員であり、同社のエース・コンサルタントとして知られていた。

井上講師に対して私が使っている枕詞は「日本一のヘッドハンター」。またの通り名を「5千人のエグゼクティブを見抜いてきた男」。何か、旗本退屈男のようでクールだ。

井上講師は今年、次の2冊を立て続けに上梓されいずれも結構な売れ行きとなっている。

『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)
『人物鑑定法』(経済界アステ新書)


『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』の方を前回に課題図書として受講者に渡してあった。各回2冊の課題図書のうち、「サブ・リーディング」としたので読書感想文の提出の対象とはならない。とはいえ、著者自身が2時間も講義しに来てくれる。読んでこないことがあろうか。特別講義の「美味しさ」が大きく大きく違ってしまうことは想像してもらえるだろう。

考えてみれば、第1期は主任講師としての私以外3人の特別講師、そしてサプライズ・ゲストとして福田秀人氏と、計4名の著者の方をお呼びした。そしてそれぞれのご著書を事前に課題図書としてきた。

「著名ビジネス書の著者自身と親しく語り合える」

そんなことがシリーズ化で実現しているのはブートキャンプだけ、と確信する。少なくとも私は他に知らない。
(以下、本日のブログタイトルからリンクが)

東京商工会議所「実践型経営戦略立案セミナー」山口県から参加者



東京商工会議所で本年2回目の公開セミナー。今回のタイトルは「実務に基づく実践型経営戦略講座」。

「東京」の商工会議所というのに、岐阜、大阪はては山口県から泊まりがけで聴講参加してくれた方たちに感謝。遠方を本社とする上場会社の執行役員の方も。

お礼を述べながら、
「どうしてわざわざ」
とうかがうと、
「経営実践者が話してくれる経営戦略講座というのを探していた」
などと。

例により、「戦略カード」を使っての「課題解決型の戦略立案」の演習を取り混ぜながら進行。

「週末に役員会議があるので、ただちにこの技法で戦略の展開をしてみる」
と、これは在京の会社からの参加者。

休憩中に社長に電話して提案したと言う。お役にたてればうれしい。

2010年10月13日水曜日

チリ鉱山事故救出開始の成功を祝う

本日、出講も打ち合わせも無くSOHOで資料作成。作業中、チリ鉱山事故の救出の第1人目が地上に引き揚げられたカプセルから出てくるのをテレビで見た。まず生中継、そしてその場面が何度も再映されたが、そのたびに涙しながら画面に拍手を続けた。

今年の出来事で、TVの「世界リーチ視聴率(異なり人数が試聴した数)」としてはサッカー・ワールドカップとどちらなのだろう。世界中で何十億人の人が今日この映像に拍手するのだろう。

このまま33人の救出に成功してほしいし、それが成功したとしたらこんな素晴らしい出来事はめったにない。人類の科学と善意と意思の勝利だ。

カプセルが地上に姿を現した時、そこで待っていた奥さんと坊や、ヒトの愛情というのも強く再認識させられた出来事ではないか。
まことにめでたい。

2010年10月9日土曜日

清張の文章は担当編集のN女史が

こちらはまだ経営者にもなっていない段階、あちらは年長で大出版社の看板編集というお立場だった。親しくなったころ、N女史に打ち明けられた。

「大作家と言われている人なんかもお世話させていただいているけれど、預かった原稿には私が手を入れているのよ」。

つまり、Nさんが先生の文章を直すというのである。

「筋書きや構成はもちろん先生で無ければできないので、それぞれの文章のところは目を配るのね」
Nさんが「赤」を入れてしまうという。

昨年末に「松本清張生誕100年」などという長時間のTV番組があった。
「松本清張をほとんど専属として担当していた編集者」
として懐古談を語っていたNさんを見て一驚した。

そして今週『松本清張傑作短編コレクション』(文春文庫)を読んでいる。
文章だけのことを言えば、清張のそれは確かに生硬である。文と文がぶつぶつと切れ、流麗に流れない。漢語の使用度などもあり、重厚ではある。しかし、その構成や着想の素晴らしさほどの文章では確かに無い。

(へえー、Nさんの出番は確かにあったんだ)
と改めて思った。

落語の落ちのような話で申し訳ないが、このNさんに私の処女作が
「山田さんの原稿はあまり直さないでいいわね」
と言ってもらって出版してもらった。やはり自慢のことだ。

2010年10月8日金曜日

松本清張傑作短篇コレクション〈上〉 (文春文庫) 書評(50)



経営者ブートキャンプの第2期が始まるまで、ほっと一息秋の空。エンターティメントを読んでいるわけだが、書店頭で目に付いたのが清張。
文章は固いが、やはり大したもので安心できる。

新潮社で清張を最後まで担当していたのがN女史だった。今年も清張を振り返るTV番組に出演し、懐古談をしていた。

そのN女史が何と私をー出版的にはー拾ってくれた人だった。1984年に新潮社の受付に手書きの原稿を持ち、アポも無く
「誰か編集の人に読んでもらいたい原稿を持ってきた」
と告げたのが35歳の時だった。
出版局の副編集長のN女史が手が空いていたのか、対応してくれて、その原稿は翌年私の処女出版となった。|『アメリカン・ビジネススクール決算記』である。

(この項続く)

2010年10月7日木曜日

経営者ブートキャンプ卒業生、「経営が下手くそだと社員が不幸になる」



前回終了した、第1期の最優秀発表者からの、参加感想。

「経営が下手くそだと社員が不幸になる。こんな思いから、実地ではなく、スキルとして経営を体得しようと臨んだブートキャンプ。6ヶ月を終えてみれば、紛れもなく1つの骨太なフレームを身につけられたと思う。その過程で、様々な業界の経営者やMBAホルダー、事業責任者の方々と損得勘定抜きに知り合い、刺激しあえたことは多くの地に足のついた視点を与えてくれた。最後のプレゼン大会はそのまま事業提携の話に発展しそうなリアルでダイナミズムのある場であった。学んだことがそのまま実業に活きる、これがブートキャンプの醍醐味だ。」

5万社の社長に連載記事が始まる



とある金融系の会社に頼まれ、毎月連載の1ページ記事が始まった。それが活字媒体ではなく、ネット媒体なので、契約によりその連載が終了するまで、私のブログなどでも内容やタイトルさえ紹介できない。

しかし、今日取り上げたのは内容より、その媒体そのものである。何と、5万社もの企業が会員となっていて、連日いろいろな情報をネット雑誌の形で配信していると言う。

「5万社ですか」

私は驚いて言った。知らないところで言ってみれば日経ビジネスの発行部数に匹敵するようなメディアが、しかもこちらは日刊ベースで出ているのだ。

ちなみに私の前のこのコラムを書いていたのは斉藤孝さんだということ。6月ごとに新しい筆者を頼むとか。

KDDI苦情 100日難渋(5) 週刊誌から取材依頼



私は今までに13冊の自著を公刊しているわけだが(サイトの著書ページは下記だが、本日のブログタイトルクリックでリンクを張った)、お世話になった編集のAさんから朝一番で電話がきた。

http://senryaku.p1.bindsite.jp/pg70.html

Aさんは
「当社で発行している週刊誌の方が取材を繋いでくれということで」

と言う。聞けば、以前に私のコメントを載せてくれたB記者が意欲を示しているのだそうだ。

(Bさん、自分で電話してくればいいのに)

と思わないでもないが、同社ではAさんが私担当の編集と言うことになっている。
考えて
「少し待って下さい」
と答えた。

私自身が物書きなので、あの週刊誌に例えば2ページばかり自分で書く方が自然でもあろうなどとも思ったのである。それに事態はまだ収束していない。

電話をして来たAさんは書籍出版の方の編集だが、
「いっそ、1冊お書きになりますか」
と焚きつける。

経営・ビジネスを範疇としている私のカテゴリーからは外れるし、そんなにまとまるとも思えない。
「書けるとしても100枚くらいじゃない」
などととりあえず終えた。

経営者ブートキャンプ 説明会今夕最終回



経営者ブートキャンプ第2期(10月16日開講)へ向けての説明会を3回組んだ。私の無料講演をつけたこともあってか、全て満員となってしまい、追加公演(講演)?を告知してある。
その最終回が本日:10月8日(金)19時である。

昨日はみずほ総研で50名相手に1日セミナーで奮闘した。今夕は何人に話せるのか、楽しみだ。

2010年10月6日水曜日

みずほ総研『部長の指導力・行動力』強化セミナー 大盛況



『部長の指導力・行動力』強化セミナーをみずほ総研で公開1日セミナーとして行った。

50名ほどのほとんど部長さん、一部取締役・課長が参加。講義の中に、午前・午後各1回「戦略カード」を使って「自部門問題解決」演習を実施。

アンケートの評点は良く、
「実際の元経営者にリアルを話を聞けたのでよかった」
など。

2010年10月5日火曜日

「繁栄の黄金律」経営者JPでセミナー



恵比寿の経営者JPのセミナールームで、経営者や幹部対象に標題のセミナー。
16時と19時からそれぞれ2時間。熊本から来てくれた方もあり、感謝。
経営者や、後継者、100の企業があれば100の、1,000の企業があれば1,000の悩みがあることを実感。

時間と費用をかけて勉強しようとしている経営者の皆さんに、
「10年後に大きく差が付く」
と申し上げた。

2010年10月3日日曜日

ブートキャンプ卒業生、「刺激に満ちた6ヵ月、有効だった講師陣からのインプット」と。



第1期の修了生に感想をお願いした。

「骨太なフレームに基づいて、目標、課題、戦略等を議論する。休日をまるまる一日費やすというのに、ブートキャンプだけは毎回楽しみで、6カ月はあっという間にすぎた。バックグラウンドこそ異なるものの、各々リーダーとして活躍され、意欲の高い参加者とオープンな議論ができることは、日常では得難い刺激であった。講師陣からのインプットも、簡潔かつ当を得ており戦略を練るプロセスで大変役立った。最終日のプレゼン大会は、お互いの学びと成長、今後支援しあえる関係になれたことを確認するような場であった。」

経営者ブートキャンプ第1期を完走!



昨日、第6講として「戦略発表大会」を終日挙行。特別講師3人の方も出席して鋭く暖かいコメントを連発してくれた。

終わって6時過ぎから修了式と懇親会。皆、大きな達成感に包まれる。
自社の中期戦略を大枠で言語化し発表してもらった。それは6月まえの第1講開始時には各自が保有していなかった、文字通り「成果物」である。

経営者ブートキャンプが経営知識、セオリーだけを伝授するだけでなくこのような実践型で経営者の能力開発に寄与できる方法論であることが実証された。

懇親会でまた参加者の全員が一人の漏れもなく発した感想が、「経営者同士の密なネットワーキングの形成」という点である。今までは外部の経営者との付き合いがあったとしても同業だったりして、異業種でかつここまで踏み込めた友好関係のグループは初めてだ、と皆が言ってくれた。親交だけでなく、経営者同士なので実ビジネスのプロジェクトも幾つも走り出している。このレベルの人たちが助け合ってさらに成長していってほしい。

私の達成感も大きく、強い宴だった。

2010年10月2日土曜日

「あなたの会社は部長がつぶす!」(34)経営者が「今」読みたい本に



『貴方の会社は部長がつぶす!』拙著(フォレスト出版)が書評に取り上げられた。

「先見経済」10月1日号の書評、『トップリーダーの本棚、経営者が「今」読みたい本』に写真入りで半ページ掲載。

「ハブとなる上層部の改革を」という副題で

「(略)本書は過激なタイトルに見られるように、『会社を潰すのも活かすのも部長(経営幹部)次第』というテーマをとことん掘り下げていく。(略)
強い企業は、経営者の的確な経営判断や、人材配置をトップダウンで実行できる風土でこそ育つ。このことをあらためて教えてくれる1冊だ。」

など。

2010年9月30日木曜日

中期部門戦略策定を指導

60人ほどの会社が中期経営計画を策定する。全体計画を策定するに先立って、部門レベルでの戦略を用意したい。経営陣が「上から」作ってしまうのではなく、部門の責任者に作らせたい。


私が幾つかの会社で事業部別の部門戦略策定を指導したこともあり、その指導の依頼を受けた。早速来月から始め、各部門長を集合と個別で4回に渡り指導し、来年2-3月の5回目には経営陣に向かって部門別戦略の発表をしてもらう計画とした。

外部から戦略系のコンサル会社を雇ってくると、経営戦略は作ってくれるものだが、以前私が社長をしていた売り上げ規模50億円の会社で払ったフィーが1.2憶円だった。よく知られている戦略コンサルの会社に、私の前々任社長が払った金額である。費用の点でもそうだが、問題は戦略立案、問題解決という重要な経営技法が部門長に全く形成されない、社内に残らないということだ。

私の「問題解決型の戦略立案法」だと各参加者に主体的にやってもらい、それを私が方法論と内容の点から指導するという方法なので、参加者の経営幹部としての実力が格段に増す。

この会社にも成果物と研修、両方の面から是非役に立ちたいと思っている。

2010年9月24日金曜日

沖縄タイムス9月23日に大きく紹介


MBA経営代表山田修氏
中小企業を伸ばす『繁栄の黄金律』
成長戦略描き人づくりを
(大写真付き 記事)


第458回沖縄政経懇話会(会長・豊平良孝沖縄タイムス社社長)が22日、那覇市の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザで開かれ、MBA経営(東京)代表の山田修氏が「中小企業を伸ばす『繁栄の黄金律』」
と題して講演した。企業の強みを生かした成長戦略を描き、社員のモチベーションを高める仕組みづくりの必要性を強調。「社員の専門スキルを身につける機会を用意すると、コスト以上のリターンが必ずあり、企業の成長にもつながる」と持論を展開した。
山田氏は歳から年にわたり、照明機器メーカー、フィリップス・ライティングやベンチャー系情報通信企業など、外資から日系企業まで6社の企業代表を務めた経験がある。規模や業種はさまざまだが、同氏が代表に就いて以降、各社の売上高や利益率をそれまでの赤字または低迷状態から大幅に改善させた実績がある。
山田氏は業績不振の企業を「繁栄」させる黄金律として、
「成長戦略」「組織効率」「社員のモチベーション」
の三つを挙げた。
欧米との電圧の違いから、日本市場での事業拡大が難しかったフィリップスでは、販売商品を単価の高い自動車用ヘッドランプとプロジェクター用ランプに絞って利益率を改善。
包装メーカーのミードウエストベーコ社では、売上規模の小さい顧客企業への販促活動をやめ、成長部門に人材を多く配置する改革で組織効率を高めるなど、業績を立て直した実践例を紹介した。
「赤字を続けたのも、売上げを3倍に伸ばしたのも同じ社員。結果が異なるのは社員と組織マネジメントの差配の問題」と指摘。
業績を大きく回復させたい場合、従来通りのやり方から脱し、「組織外部の人の力を借りて、新しい戦略を徹底的に実践する必要がある」と強調した。

2010年9月22日水曜日

沖縄政経懇話会21で講演



沖縄タイムス社が主催する「沖縄政経懇話会21」は、1968(昭和43)年から始まり、440回を超える沖縄県内で最も古い会員制の講演を行っている組織です。沖縄県内の政・経済界のトップの方々が会員となり、ひと月に一回、沖縄県内外から講師をお招きして、政治・経済・外交・文化など時宜を得た講演会を行っています。(同会ホームページより)

9月の例会で「中小企業を伸ばす繁栄の黄金律とは」と題して講演。150名程の沖縄の経営者の皆さんで大盛況。「経営者の出講の回は出席が多い」とは事務局の説明。めんそーれ精神のおもてなしをいただき心温まる滞在となった。

2010年9月20日月曜日

経営者ブートキャンプ実録日記(11)「コミュニケーションが全てだ」



経営者ブートキャンプの実録日記第11回目がアップされた。今日のブログのタイトルをクリックすると、全文が。

2010年9月19日日曜日

還暦+1の誕生日

昨日は誕生日だった。「嬉しくもなし」などという川柳もあるが、お陰で落ち着いた「アラ還」時代を過ごしている。

セミナーや研修で出講が無い日は、SOFOでの勤務なので晴耕雨読だ。指導資料やスライドを作ったり、原稿を書いたりするがその時間は自由で、その代わり深夜にでもしていることもある。

課題図書を設定する立場にあるので、ビジネス・経営書の読破も欠かせない。今年に入り、ブログに書評を乗せた本は50冊を数えた。

テニスオフネットというインターネットでのテニス仲間募集のサイトを利用して、テニスを楽しむことも多い。ボールゲームには自分は才能はないと思っていたが、昨年ブレーク・スルーがあり、壁を越えた感がある。

健康で余裕があり、人との接触が多い仕事をやらせてもらっている。「黄金の60台」をこのまま構築していきたいものだ。皆さん、引き続きどうぞよろしくお付き合いください。

九段クラブで「戦略カード」と「シナリオライティング」

25年も(!)続いている勉強会、九段クラブで「課題解決型戦略立案法(PSRメソッド)」を話す。
「戦略カード」の使い方など、九段クラブの指導者だった故水谷栄二先生の「FPS法」を参考にさせてもらったことなどを披歴。

先生に「FPS法」を指導いただいたのはもう30年も昔のことになってしまった。
私の技法は、「一人ブレーンストーミング」や「網羅主義と効率主義」、「シナリオライティング」そして「コミュニケ―タブル」になどの要素を山田オリジナルとして加えてきた。

しかし、戦略カードの使用やステップを踏んでロジカルに展開していくことなど、恩師の学恩に負うところは大きい。あらためて偉大だった水谷先生に感謝。

2010年9月18日土曜日

経営者ブートキャンプ説明会10月7日(木)追加開催



3回に渡って開催する予定だった説明会、最初の2回は満員の盛況だった。

10月5日(火)16時と19時の2回は受付中。残席わずか。
ということで、急遽もう1回、10月7日(木)19時を追加した。
申し込みは下記から。

http://www.keieisha.jp/seminar100901.html

2010年9月17日金曜日

「人物鑑定法」井上和幸 書評49



経済界アステ新書。盟友、井上和幸氏の第2著。前著が春のことだったから、立て続けに出版を重ねた。よほど第1書の売れ行きや評判が良かったのだろう、うらやましい限りだ。

新書で220ページほどなので、長さ的にもそうだが、文章も語り口調でとても読みやすい。現役かつ日本一のヘッドハンターであるご経験をもとにビジネスパーソンの見分け術を説いているので、さすがに説得力があるばかりか、その視点に斬新なものがある。向上を志向しているビジネスパーソンに益するところが多い書だ。

社長セミナーに150人

印刷業界の社長セミナーで講演。「伸びる経営はこう実現する」1時間半。

昨年までの参加者数が80名だったのに145名の参加があり、主催会社が喜んでいた。

2010年9月16日木曜日

三菱UFJリサーチで「幹部の組織活性化とリーダーシップ」



三菱UFJリサーチ&コンサルティングで標記の公開一日セミナー。講義と、戦略立案演習の2本立てで指導。

仙台、岩手など遠方、地方からの参加者も多かった。アンケートの評点が高得点、と主催会社からお褒めの言葉が。

2010年9月15日水曜日

ブートキャンプ説明会セミナー出席者から嬉しいメールが




9/14(火)の説明会セミナーに来てくれた方から嬉しいメールをいただいた。
一部を紹介する。

「脳ミソが刺激されっぱなしであっという間の2時間でした。

東洋経済オンラインの連載で山田先生を知って以来、
是非お会いしたいと思っていたのですが、
探し続けていればチャンスはあるものですね。

今日、一番印象に残ったのは
「何に投資するよりも、自己投資が一番リターンがいい」
という言葉です。この言葉を胸に、どんなアウトプットをするかを常に意識しながら勉強しつづけます!」

そう、皆さん勉強しよう。経営者・幹部となってからは、さらに。

本セミナー最後の回は10月5日(火)16時と19時。残席が少なくなってきた。お申し込みは下記から。
http://www.keieisha.jp/seminar100901.html

2010年9月14日火曜日

経営者ブートキャンプ第2期説明会、また満席



本日、16時と19時の2回、「繁栄の黄金律」セミナーと兼ねて経営者ブートキャンプ第2期の説明会を行った。両回とも、当日欠席を除き満席の盛況。

10月5日(火)の16時と19時の2回も残席わずか。興味のある方は下記から、早めの申し込みを薦める。

http://www.keieisha.jp/seminar100901.html

2010年9月13日月曜日

経営者ブートキャンプ、動画の取材が



順調に進行している経営者ブートキャンプの評判が伝わり、その講義内容が出版される予定で進行していることは前に書いた。

先日9月11日(土)に行われたブートキャンプの第5講では、出版企画とは別の動画による取材がやってきた。アイデアマンという会社が、「ユニークで紹介するに足るセミナーを限定的に取材し、サイトで動画紹介したい」ということだ。私の講義と井上和幸特別講師の特別講義の二つのセッションをtakeしていった。

サイトにアップされるのはしかし11月になるらしい。アップされたらまたブログや私のサイトでお知らせする。

メガバンク経営誌から連載依頼



今月「先見経済」(清話会発行)に巻頭論文が大きく載った。それが目に留まったのか、三菱UFJリサーチ&コンサルの「三菱UFJビジネススクエア(通称SQUET)」から論文の6回連載の依頼が来た。

SQUET誌には数年前に巻頭論文を寄稿している。今年はSMBCコンサルティング社のMiT誌にも巻頭記事が掲載された。いろいろなところで執筆機会をいただき、感謝している。

2010年9月11日土曜日

経営者ブートキャンプ、発表大会へ向けて最終講



6回に渡って展開してきた経営者ブートキャンプもいよいよ大詰めに近づいた。「戦略立案」演習は、最後のグループ演習。「解決策の発見」は「戦略立案」の核となる部分。4名グループで発表し、他の3名の経営者から助言を受ける。

この後、参加者は宿題として最終発表用のスライド(パワー・ポイント)で仕上げる。今回の前の段階で私にメールで提出してコメントを受けてあるので、70%は完成している状態。

今日はその他に井上和幸講師の特別講義が2時間。私の講義は、「プレゼンテーション」(最終回を前にして)と「オペレーション戦略とコミュニケーション」を行った。

2010年9月10日金曜日

抜擢して育てろ!元部下から外資社長が輩出



ミード時代に部長に抜擢したUさんが結婚したので、お祝いの食事会を以前の部下の人たちと催した。
Uさんは数年前から外資の社長に就任している。まだ40代の、経営者としては若手だが前途洋洋といったところだ。

ところがその席で、別の人から近々その可能性がある、という嬉しい話を聞いた。結婚の方ではない、社長就任の話だ。

ミードとその会社で、販管部門に所属していた社員の人たちの数はちょうど100人ほどだった。Uさんが外資の社長になった3人目で、もう一人出るとなると、実に私が指導した4%の人が経営者になったということになる。これは、自分が経営者になったことより嬉しく、誇らしい。

先日のブログ(8・31)で「先見経済9・1号」の私の巻頭論文、「強い組織のつくり方ー人材は抜擢して育てよ」に触れた。

「そーら、見ろ」
ということだ。

2010年9月8日水曜日

りそな総研若手経営塾 大盛況




りそな総研は、地域別に若手経営者を組織して複数回経営セミナーを実施している。今日は、その埼玉西地区若手経営者塾で講演。私が頭の第1講を任された。4時間に渡り、「あなたの会社は部長がつぶす」のタイトル。参加経営者50名。

タイトルは、最近著から取ったが、内容は組織論と戦略論。終わって懇親会が開かれたが、参加者から活発な交流をいただいた。

「スティーブ・ジョブス驚異のプレゼン」カーマイン・ガロ 書評48



日経BP社、2010年7月発刊。現在もベストセラーの上位にランクされている。アマゾンの読者レビューは30以上が寄せられ、ほとんどが星5つという絶賛の嵐。
本書に触発されて、ジョブスの実際のプレゼン、MacWorld2007を見てみた(ユー・チューブ)。一時間強。当然だが、英語が分かるのなら本書の途中でこれらの動画を実際に立ち上げてみると一層読書効果が増す。いや、何をしゃべっているのか分からなくても学ぶところが多いだろう。

ジョブスは言葉を大事にする。選びに選んでいるところは詩人と同じだ。スライドの方は削りに削っている。メッセージを絞り切っている。そしていろいろなギミックを繰り出しているところは演劇と同じようなアプローチだ。

今週末、経営者ブートキャンプの授業で私もプレゼンテーションを1.5時間教えるので、先週から本書にも目を通してみた。共通の手法として再確認したところも多いが、学ぶところも多かった。授業でもお薦めの一冊として紹介する。

2010年9月6日月曜日

SMBCセミナー部長は戦略立案の具体的な方法を知りたい



本日のSMBCセミナーで、「戦略カードによる戦略立案のマニュアルをほしい人は申し出て下さい」と告げたら、何と40名以上の参加者に希望された。

Eメールで資料を送ってあげることにしたが、一仕事だ。しかし反響があるのは嬉しい。

2010年9月5日日曜日

クルーザーで東京湾をぐるり



甥っ子が春に贅沢にもクルーザーを購入した。写真はほぼ同じ大きさのボートで、定員は10名。キャビンで寝泊まりできる本格的なもの。本日お招きをいただき、品川の旧奉職先フィリップス社近くの運河レストランに接岸したところに家族で搭乗。東京湾から、少し隅田川を遡上し、戻ってきた。

猛暑の中、ボートの外デッキで海風を巻き起こしながら疾走してもらうと暑さは感じない。爽快な小一時間の体験だった。金満家の甥を持つ幸せか。

2010年9月4日土曜日

ブートキャンプ2期説明会、満員の盛況



経営者ブートキャンプの第2期が10月から始まる。それに向けて説明会が9月1日(水)に行われた。
4時と7時の2回はいずれも満席。熱気に包まれた。第1期の受講生である松田さんが来てくれて体験談もしてくれた。

説明会は後、9月14日(火)と10月5日(火)、4時と7時の各2回。満席となりそうなので早めに申し込んでほしい。下記サイトに詳細と申し込みが。
http://www.keieisha.jp/seminar100901.html

2010年8月31日火曜日

「甲賀忍法帖」山田風太郎 書評(47)



眠れぬ猛暑の徒然に、純然たるエンターティメントとして書店の店頭で手にした。

(山田風太郎のものって、もしかして40年ぶりに読む?)

などと思いながら。奇想天外な筋立てに中学生のころ度肝を抜かれた記憶があり、手を伸ばした。そうそう、ご子息がキッチンハウス社の社員にいた。

アマゾンのブックレビューが30位あり、2,3を覗いて星5つ!こんな好評価も珍しい。中には
「世界で一番面白い小説だろう」
なんてレビューも。

私にとっての「世界で一番面白い小説」は源氏物語に止めをさすが、
「山田風太郎は日本のアレクサンドル・デュマだな」
と思った。そのストーリー・テラーぶりがだ。構想が大きく、ひきつけていく文章力も両者すばらしいが、山田風太郎のほうが何と言ってもその奇想天外ぶりで勝っている。

この秋は、風太郎の忍法シリーズを読破しようか。面白い本にぶつかった。しめしめ。

清話会での講演

清話会と言えば、過去に3回ほど出講(講演の実施)させてもらっている。

著書を今まで13冊出しているが、そのテーマが清話会の月例セミナーの方向と合致すると頼まれる、といったわけだった。
清話会の特徴と言えば、「会員制の経営者の会」ということで、その伝統と規模で群を抜いている。月例講演会もだから会員の経営者が「聞きたい」と思ったものに申し込むわけだ。

今まで話させてもらったのは「経営戦略」と「経営承継」だったか。前者は『MBA社長のロジカル・マネジメント』(講談社)、後者は『あなたの会社、誰に売りますか、継がせますか?』(ダイヤモンド社)の出版が契機となった。もう1回は、、思い出せない。

「先見経済」9月号に巻頭論文と表紙



経営雑誌、「先見経済」の9月1日号に巻頭論文を寄稿。

「強い組織のつくり方ー人材は抜擢して育てよ」
というタイトルで、巻頭に7ページ、表紙もこのタイトルを大きく打ち出している。
小見出しは次の通り。
   企業復活へ成功の方程式
   業務改善は経営者の責務
   黄金律でV字型回復
   最重要の「組織戦略」
   「企業はヒトなり」それは誤謬だ
   「売り」から再構成せよ
   選抜して育てろ
   戦略作りは「応用問題」

同誌の発行は会員制の経営者組織「清話会」で、セミナー研修会社の草分け的なところ。9月1日号が通算682号という歴史を刻んでいる。

2010年8月27日金曜日

経営者ブートキャンプ説明会、9月1日(水)19時は満席



大好評の経営者ブートキャンプ、第2期が10月から始まる。
その説明会セミナーが 6回に渡って開催される。私の無料セミナー「繁栄の黄金律」が付いているという特典付きである。来週の説明会から満席が出てきている。お申し込みはお早めに。本日のブログタイトルをクリックすると、説明会の詳細と申し込みにリンクが張ってある。
9月1日(水)16時(残席わずか) 19時(満席)
9月14日(火)16時、19時
10月5日(火)16時、19時  (各2時間)

2010年8月26日木曜日

アリゾナの青い空



今日の昼下がりの猛烈な日差しに、昔留学していたサンダーバードを思い出す。
サンダーバードが立地していたグレンデールはアリゾナ州都フエニックス市北西郊外だった。フェニックス市そのものが地勢的にはネバダ砂漠の南端なので、その猛烈な暑さはよく知られている。夏は50度!何せ砂漠の話だ。
夏学期に学校のキャンパスを歩くときはそれこそ日陰を拾いながら移動しなければならない。写真は母校のキャンパス。

私のこの留学体験を記したのが「アメリカン・ビジネススクール決算記」(新潮社、1985年)という、私にとっての処女出版だった。この本に、当初私が付けたタイトルは「アリゾナの青い空」というものだった。それほどサンダーバードで見あげた空は印象深かった。このタイトル案は新潮社の担当編集に簡単にボツにされた。

2010年8月25日水曜日

「同族経営はなぜ3代でつぶれるのか?」武井一喜 書評(46)



クロスメディア・パブリッシング、新刊。

従来「同族会社」と言いならされてきた業態は、ここ20年間世界的に研究が進み、海外ではその名も「ファミリー・ビジネス」と呼ばれるようになっている。著者は、世界的研究機関FFI(Family Firm Institute)から日本人として初めて公認資格を取ってコンサルティングを行っている専門家。
私も実は数年前に『あなたの会社、誰に継がせますか、売りますか?』(ダイヤモンド社)を著しこの分野のことを書いている。私の著書はしかし、「経営承継」という一側面に焦点を当てていたのに比し、武井氏はさすがに専門家らしく、ファミリー・ビジネスをめぐる諸問題、諸要素を隈なく取り上げ、そして提言を行っている。
日本で初の、この分野における専門的な書が出たと言うべきだろう。

本書が触れた重要な点がいくつもある。
1.ファミリー・ビジネスの優位性(一般の常識とは異なっている)。
2.日本企業の80%以上、世界のGDPの70-90%はFBから成っているなど、ビジネス経済界における圧倒的な役割。
3.3代目まで続くのはわずか12%という冷厳な調査結果。
4.「会社は拡大ファミリー」という文化傾向。
5.FBの経営にはリーダーシップだけではなく「スポンサーシップ」が重要という指摘。
6.FBだからこと社外取締役が有用となる。
など。

日本に存在する会社の80%に有用な書である。

2010年8月23日月曜日

SMBCセミナー、興味は戦略立案カードへ



SMBCコンサルで、「幹部社員の役割と実務 戦略編」セミナーを実施。時間の関係で演習をしなかった。戦略カードの実物を見せ、「戦略立案の実施法」に触れたら、多くの受講生が興味を示し、資料を頼まれた。

「戦略カードとシナリオライティング(PSR法)」を説明したpdf資料をメール送付することとする。
経営者や幹部が、世にあふれる「分析だけの戦略フレームワーク」に食傷している証左だろう。

2010年8月22日日曜日

9月出講の仕込みに大童(おおわらわ)


講演やセミナーの講師は季節労働者で、夏8月と12・1月は開講がなく、したがって出講が無い。

私も8月はのんびりと夏休みを読書にテニスに過ごしてきた。9月が近づき重なる出講が見えてきて、今週はその教材や資料作りに精を出した。原稿も1本書いた。

私は出講毎に、似たようなテーマでもパワーポイントのスライドをたくさん用意する。1日セミナーなら100枚はくだらない。また、ハンドアウトする印刷教材も作る。

そんなわけで、9月を見据えて今週は結構根をつめて準備した。願わくは受講生が充実した学びとしてくれんことを。

2010年8月17日火曜日

経営者ブートキャンプ実録日記(9)



第4講となった8月7日は、それぞれのグループに分かれて11時から1時半まで150分間の演習時間を取った。途中弁当を使いながら各自が最低30分間はグループ内で発表した。発表だけでなく、他のメンバーが積極的に発言し、発表者の考えを中心にディスカッションが進行した。


それぞれのグループには、池本克之講師と新将命講師がグループ講師としてつき、私は適宜両グループでコメントを出す、という進行方法。考えてみると恐ろしいほど贅沢な布陣ではあるまいか。

本日は「戦略策定」演習の全段階で一番重要となる「解決策の発見」を実施した。

そもそも、「戦略策定」演習は第1講から始まり、最終の第6講での「発表大会」まで、次の段階を追ってきている。

(以下、タイトルクリックでリンクし続いている)

「トヨタ生産方式」大野耐一、ダイヤモンド社 書評(45)




1978年初版と言うから、もう30年以上前に書かれた本だ。トヨタ自工の副社長(製造担当)だった著者は、20年前に没している。それにもかかわらず、私の手元に来た本は、2007年第102刷りだという。100刷りを超えるロングセラーには初めてお目にかかった。
それだけ影響力が大きく、日本型経営のバイブル的な本となったのだろう。日本型経営って、それは製造業で一番強みを発揮しているわけで、製造業っていうのは村型文化が最も強みを発揮する業態でもある。つまり、同じ人たちが同じ場所にい続けて、限りなく同じことを繰り返しながら改善していく、という意味で米作りと共通する。村では草むしりも同じ時期にしないと効果が十全に担保しない、など。

本書が含蓄するところはもちろんとても大きい。しかし私が内容とは別に興味を持ったのは、
「企業人はなぜ自社の得意技を公開してしまうのか」
ということだ。

一方で、「競争戦略」などといって、競合を出しぬくことに全力を尽くし、工場見学をさせる場合も写真は遠慮してもらうし、ビデオを王氏港建社の工場(中国広州省)でまわした日本のメーカーの客人がほとんど怒鳴りつけられたのを思い出す。

それをここでは、トヨタにとっての最高の知的(経営)資産をその最高責任者がとても分かりやすく公開してしまっている。本書はその内容が重要なだけに、「誰の便宜のために」書かれたのだろうか。故人に聞いてみたい。