2018年9月2日日曜日

【宮川紗江パワハラ告発】五輪出場選手を協会が「密室」で選ぶ方法は廃止すべきだ(1)

塚原千恵子氏(写真:日刊スポーツ/アフロ)
体操女子のリオデジャネイロ五輪(2016年)代表の宮川紗江選手(18)に対し暴力やパワーハラスメントを行ったとして、速見佑斗コーチ(34)が日本体操協会から「登録抹消(無期限)」の処分を受けたのが8月8日のこと(本人への通知は8月13日)。事態はそれから急展開してきた。

 宮川選手が8月29日に反論会見を開き、逆に協会側、特に塚原千恵子女子強化本部長(70)によるパワハラを告発したのだ。協会は、第三者委員会を立ち上げ早急に調査するとしているが、速見コーチの指導がなければ競技生活を続けられないと訴えている宮川選手はどうなるのか。

 アスリート側が、所属する協会側に対して勇気を出して声を上げる傾向が強まっている。それはスポーツ界における選手の選抜・選考や強化の方針にまで影響を与えていくと私は見ている。

 スポーツ界に“造反有理”の風が吹き始めた。

(この項 続く)

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