2017年11月23日木曜日

「りらくる」爆成長の驚異的経営…セラピストの自由過ぎる働き方(5)

セラピストの稼動はシェアリング・エコノミー・モデル



――時間単価が安いので、セラピストさんの手取り、あるいは月収はどんなものなのでしょうか。
出上 セラピストとは雇用契約ではなく、業務委託契約としています。ですから、皆さん個人事業主で、会社としては交通費も払っていません。しかし、その代わりに詳細は申し上げられませんが、需要予測を行うことにより、セラピストが実働できる稼働率を高めるようにしています。

――1万2,000人以上も稼動しているということは、そんなに割が悪いわけでもない、と。
出上 セラピストさんの取り分はだんだん上がっていく仕組みになっていまして、ベテランになると1時間2,980円単価のうち、ずいぶんの額を受け取れるようにしています。なかには月に80万円稼ぐセラピストさんもいまして、サラリーマンの旦那さんより稼ぐ奥さんのケースでは、その旦那さんのほうが会社を辞めてしまって当社のセラピストに転向したという例もあります。

――指名することもでき、その場合は指名料がありますね。
出上 はい。下限は200円からで上限はなく、その指名料はセラピストさんが自身でそれぞれ決めるんですね。腕がよくて自信があるヒトは高く設定しています。指名の多さのランクを店ごと、そしてサイトでは全国規模で前月のランキングを発表して、お客様に参考にしていただきつつ、セラピストの励みにしています。

――セラピストの動員について、とても深いノウハウがあるのですね。
出上 セラピストの業務時間と、お客様の来店予想とのマッチング・モデルだと思っています。その意味ではウーバー・イーツと同じようなシェアリング・エコノミー的なアプローチだと思います。

――シェアリング・エコノミー・モデルだと「誰でも参加できる」ですか?
出上 1万2,000人以上登録しているセラピストの年齢は18歳から74歳まで広がっていますし、65歳以上が200名近くいます。外国籍の方も200名以上登録しています。

(この項 続く)

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