公約や政策はないが、批判だけはあった
政策や公約を語ることには寡黙な鳥越氏だったが、自分に対しての批判に対しては敏感で強い対応をした。
7月19日に至りようやく3有力候補がそろい踏みしたテレビ番組『バイキング』(フジテレビ系)で、小池氏に突っかかったのである。17日に小池氏が秋葉原で行った街頭演説で述べた、
「この人なら勝てるといって政策も何もない人、病み上がりの人をただただ連れてくればいいというものではないんです」
という発言に対して、
「これはね、がんサバイバーに対する大変な差別ですよ? 偏見ですよ」
と強く抗議したのだ。
しかし、東京都というのは13兆円という予算を有し、それはインドネシア一国を上回るという規模の自治体なのだ。そこの長を決めようという選挙で健康というのはとても重要な判断要素となる。小池氏は同番組で謝罪してしまっていたが、正面から論じたほうがよかった。
(この項 続く)
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