2011年9月17日土曜日

ITmediaエグゼクティブ ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術 寄稿(4)



戦略はコミュニケータブルでなければ!

 自分が持っている経営戦略を形有るものにしておくことはとても重要だ。創業経営者ならば「オレについてこい! 」というスタイルで走っていってしまってもいいかもしれない。その場合は「目標? 戦略? オレの背中を見て考えろ! 」ということになるのか。

 しかし、普通の経営者やまして部門責任者なら、「説明責任」というものがある。上位者に対してもだが、自分のチームのメンバー達にしっかりと戦略を説明した方がよい。モラルの点でも、効率の点でも、ベクトル合わせのためにも。「戦略というものはコミュニケータブル(説明できる)なものでなければ」と、常々わたしが主張しているゆえんである。

 従来の戦略セオリー論は学者やコンサルタントが発表したものがほとんどで、経営の現場の実感と遠いきらいがあった。また、具体的に自社の戦略を立案できるような実用的なものがあったわけでもない。「戦略カードとシナリオ・ライティング」技法を会得して是非自社、自部門独自の経営戦略を自分で立案してみてほしい。

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