2011年10月18日火曜日

「経営者の器」 連載(4)



創業オーナーが経営承継に悩んでいる
(有)MBA経営 代表 山田 修

◆日本ではほとんどが同族企業
 会社法における「大企業」の定義は、「資本金が5億円以上の会社」である。そうすると、我が国に存在する421万企業のうち、実に99.7%は「大企業」ではなく「中小企業」ということになる(総務省「事業所・企業統計調査」2006年)。
さらに、資本金1億円未満の会社で同族企業の割合は97%(国税庁「平成19年度税務統計から見た法人企業の実態」)なので、その割合を中小企業全体に当てはめれば、400万社以上が同族企業だということになる。
わかりやすく言えば、「日本の会社のほとんどが同族企業であり、ほとんどの会社が事業承継の問題を抱えている」、つまり「経営承継は、ほぼ全ての会社の問題」ということなのだ。

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