2010年5月22日土曜日

週刊現代より取材、「課長、部長、役員」(2)何と中止!

5月7日のブログで書いた、週刊現代からの取材のこと。
テーマは

「人事ほど面白いものはない 

~部長からの人、部長までの人・課長からの人、課長までの人~」

までだった。5月24日号に掲載との予定を聞いて、皆さんにメールなどで案内をしていた。ところが数日前に連絡あり、

「口蹄疫などの関連で記事構成が大幅にさし代わり」

という謝罪があり、掲載が無くなってしまいました!週刊誌ではその速報性によりよく企画変更がある。書いてくれた貴社の方も悔しがっていた。

2010年5月21日金曜日

Mr. David Fisherに遭う

中央線のショッピングセンターのエレベーターに、アメリカ人の老人が乗ってきた。面影から「もしや」と思い、声をおかけしたら、恩師のMr. fisherだった。もう80代の半ばだろうか。異国の地で一人住まいをなさっているはずだ。

Mr. Fisherには、国際関係学院(日米会話学院の上級校)で私が20代の終わり、Cross Cultural Communicationなどを教えていただいた。サンダーバードの日本同窓会を組織された方でもある。私がサンダーバードを志すにあたり、快く推薦状を書いてくださった。

70年代には、国際関係学院とサンダーバードの提携に奔走されたが、果たされなかった。その動きは、私が日本同窓会長となった90年代に私が引き継ぎ、慶応ビジネススクールと法制大学社会人経営大学院に持ち込み、サンダーバードの学部長の両校訪問などをアレンジした。しかし、いずれも実ることはなかった。

サンダーバードはその後はというか、今では中国で提携を実現している。日本は置き去りにされた形だ。大変残念なことでもある。

2010年5月20日木曜日

Mixiを始めました

経営者ブートキャンプの参加者と私のために、事務局がMixiにコミュニティを作ってくれた。そのため、私も初めてMixiに参加。そのコミュニティにはたとえば、読書課題の感想文が貼り付けられ、私が適宜コメントをしていく、などで使う。もちろん、「クラス掲示板」としての役割も。

この「経営者ブートキャンプ第1期」というコミュニティが、会期終了後もそのまま1期生に解放され、志のある経営者同士のネットワークの基地となっていくことを願っている。

2010年5月18日火曜日

あなたは野球少年、漫画少年、それともラジコン少年?

先日の講義で、マネージャーの「原性格」という話をした。

このブログ記事の場合、男性のみのことで申し訳ないが、経営者はもとより、全ての男性の原性格は次の三つから構成されるというのが私の観察だ。

   野球少年 (肉体派)
   漫画少年 (文学派)
   ラジコン少年 (理系)

この三つの要素のどれかに傾きそして適当にブレンドされて、全ての人の男性格は形成される(山田説)。

山田修はそれではどうだったかと言うと、漫画少年だったろう。長じて成人後に至ってから野球少年に変節したか。

今では「弓手(ゆんでと読む:元国文科)にミステリー、射手(いて)にテニス・ラケット」と言う訳だ。「弓手と射手」は「お箸を持つ手とお茶碗を持つ手」と表現されることがある。

2010年5月16日日曜日

海外MBA経営者が払底する


70年代は、「MBAは2度転職してトップに躍り出る」と言われていた。日本に社会人経営大学院など無かった時代で、MBAといえば欧米のMBAのことだ。「トップ」とは外資企業の社長に、ということである。
当時はMBAホルダーとは、外資社会で水戸黄門の印籠を持って渡り歩くようなものだった。

90年代にMBA留学ブームがあり、いわば供給過剰状態が今に続いていた。現在も経営者レベルの年代として、海外MBA取得者は十分に数が足りているだろう。

ところが、、、。200年代になって、社会人経営大学院が雨後の筍のように設立された。在職のまま、1年百万に満たぬ経費で国内MBAが取得できる。欧米に2年間留学すれば、千万円の出費と、収入の中断を覚悟しなければならなくなった。私費留学はいかにも高価に見えるようになった。
そこへ来て、リーマンショックにより、企業派遣留学生の枠が息の根を止められる状況が出てきた。いまでは北米のトップB-スクールへの日本人留学生は、各学校学年一人とか二人とかいう状態を聞く。

チャンスではないか!断言するが、2020年代は海外MBAホルダーで40代は、グローバル企業により「鐘と太鼓」で求められる。

日本の社会人経営大学院との決定的な違いは、やはり語学力、そして異文化間マネジメントへの対応力だろう。2000年代と2010年代は、海外MBA取得者の世代ギャップとなってきている。現在は新卒の、エントリーレベルのマネージャーの問題だが、10-15年後には、在日外資トップの候補者の払底と言う形で事態が進む。
志がある若手ビジネスパーソンは今こそサンダーバードへ行け!

SMBCコンサル月刊誌「MiT」に巻頭記事 書評(24)


大手研修会社、SMBCコンサルティング社が月刊で発行している経営情報誌が「MiT」誌。

その6月号の巻頭特集記事が「転換期の視点」というもの。そこの頭に私の談話が1ページにわたって掲載された。要旨は「戦略策定にあたり、社長がいかに幹部とキャッチボールしながらそれを進めていくか」ということ。本日のブログのタイトル・クリックでリンク。

研修会社の大手としてはメガバンク系の4社が知られているわけだが、私は以前にもSquet誌(三菱UFJリサーチ&コンサルティング社発行)に巻頭論文を4ページ書いている。

いずれも、私のホームページサイトの「著書」ページに示しているので、興味のある向きは覗いてほしい。

2010年5月15日土曜日

経営者ブートキャンプ開講。志のある経営者たちを教える喜び。

本日から、いよいよ「経営者ブートキャンプ」が開講した。

月一回(土曜日)、6回にわたり10月まで。

本日はサプライズ・講習生として新将命(あたらしまさみ)さんが参加され、他の講習生は驚くやら、喜ぶやら。
新御大が演台側ではなく、参加者側に座るセミナーなど、ここ以外にないだろう。

これだけの経営者層を体系的に教えるプログラムはおそらく日本で初めて、唯一のものではないか。少なくとも私は知らない。私も思い入れあり、十全に準備したつもりだ。幸い、後の懇親会でも講習生の満足度はずいぶん、あるいは非常に高い。

「ネットワーキングの構築」も強調しているので、小グループを形成して、リーダーも選んでもらう。懇親会がなくとも結束ができ始めている。志の高い、向上意欲の高い経営者仲間を見出すことができて皆喜んでもらっているようだ。私も嬉しい。

今日のメイン・テーマは「成長戦略」。実践体験を基にした私の講義。そのほか、参加者社長の中から、4名が自社事例プレゼンを行い、盛んに質問が飛び交う。最終回に向けての「自社戦略立案演習」も開始。

課題図書を2冊持って帰ってもらい、そのうちの1冊については、3名が分担して次回報告。ここのところは大学のゼミと同じようなもの。

次回6月が楽しみ。

2010年5月12日水曜日

4大メガバンク研修会社全てで公開セミナーを行う

公開セミナーを実施している研修会社は多数あるが、メガバンク系のコンサルタント会社が良く知られているし、実施駒数が多い。いわゆる「業界大手」と呼ばれている。
それらは、次の四つだ。

SMBCコンサルティング
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
みずほ総研
りそな総研   (順不同)

研修や講演を実施する講師、コンサルタントにとってはこれらの「大手」で講座を持たせてもらうことが一つの認知であり、励みとなっている。

私はさいわい今年、これら4社に加えて、もうひとつの大手東京商工会議所本部などの全てで公開講座を持たせていただく。ありがたいことでもあり、参加者の皆さんに少しでもお役にたつ話をさせてもらうよう勉強したり工夫しなければならないと自戒する。

りそな総研で7・13「必勝の経営戦略」公開セミナー決定

7月13日(火) 10:00-16:45
「必勝の経営戦略はこう立てる」
社長として6社で業績を上げてきた山田の生きた経営戦略!
戦略立案・実践の方法論とプロセスを、演習を盛り込んでわかりやすく解説します。
戦略課題の設定から、販売・マーケティング・組織・オペレーションなどの、自社自部門で使える手法を体得できます。
東陽町 りそな総研 本社セミナールーム
対象:経営者、幹部、経営企画室など

2010年5月8日土曜日

「あなたの会社は」(33)アマゾン総合40位を回復


いやはや、土井英司さんのビジネスブック・マラソンの影響力は大したものだ。

土井さんに「本日の一冊」でとりあげてもらい「是非読むべし」と結んでもらったら、その日のうちにアマゾンでの売上総合ランキングが40位まで回復した。

皆さんに読んでもらえるとうれしい。

「あなたの会社は」(32)ビジネスブックマラソン書評

ビジネス書評家、土井英司氏のメルマガ「ビジネスブックマラソン5月8日」に書評が。

「本日の1冊」全文

こんにちは、土井英司です。

よく、アマゾンのカスタマーレビューなどを見ていると、「自分が
常々思っていたことが書かれていた」などと言いつつ、5つ星をつ
けている人がいますが、ビジネスにおいて本当に役立つ本というの
は、自分の考え方を否定してくれる本ではないかと思います。

本日ご紹介する一冊は、中小企業の社長であれば、おそらくほとん
どの方がやってしまっているマネジメントの間違いを、徹底的に指
摘した一冊。

著者は、MBA経営者の先駆けとして、これまでに6社の外資系企
業の社長を務め、それらの会社をことごとく改善に導いてきた山田修氏。

背中を見せることで部下を導こうとする、面談の予定を組むとき、
思いつきで対象を決める、飲みニケーションに頼るなどといった中
小企業にありがちな慣行をバッサリと切り捨て、やるべきことを淡
々とやる、シンプルなマネジメントを推奨しています。

考え方はシンプルですが、「ゼロベース査定」や、「最低レベルの
5パーセントを毎年切り続ける」「プレイングマネジャーを作らな
い」など、やることは大胆。

「何となく」これまでの慣行や情に流されて決断してしまいがちな
経営者に、明確な指針を示してくれる、そんなマネジメント本です。

ぜひご参考までに、読んでみてください。


土井さんの「ビジネスブックマラソン」メルマガ受信の申し込み先:
http://www.mag2.com/m/0000135008.html

2010年5月7日金曜日

「時頭力を鍛える」(細谷巧)書評(23)


東洋経済新報社、2007年発刊。ロジカルシンキング・ブームの時の著書群の中の一書。

とある書き物をする要があり、類書を読破していたところに、ビジネス読書家の井上和幸氏(経営者JP社長)が薦めてくれた。
私は文学書以外の読み物をするときは、マーカーと附箋、赤ペンを手に、随分本を汚す。本書は類書の中で私による汚され方が一番となった。

アマゾンの読者書評を見ると、賛否両論だが、経営の現場で戦略を短時間に組み立ててきた私にとっては、自分の思考立案プロセスを解説してもらったような書だった。
本書は使えるし、本書による手続き論に異論を唱えている向きは、所詮頭でっかちの「賢しら者」というのが私の感想だ。

週刊現代より取材、「課長、部長、役員」

週刊現代が大型特集をするそうでインタビューを受ける。
「課長、部長、役員」の能力、人格、昇進、抜擢について聞かれる。

「声だし課長」と「沈着課長」のコンセプトで説明。5月17日週発行の号に掲載とのこと。

2010年5月6日木曜日

「会社は部長につぶされる!」IT Mediaエグゼクティブに寄稿

最初にやらなければいけないのに、誰もやっていないこと
 『あなたの会社は部長がつぶす!』(フォレスト出版)を2月末に上梓しました。お陰さまで好評で、3月に入りアマゾン売上で総合ベスト1を達成しました。第2位となったのが、村上春樹の言わずと知れた『1Q84』だったのでそれも結構な話題となりました。

 これを読んでいる方の多くは、会社の経営者か部長、課長といった管理職の方だと思います。もしそうであれば、本書は必ず役に立つはずです(もちろん、これから経営者や管理職を目指す人にも役立ちます)。

(以下、今日のブログタイトルをクリックするとリンクが)

2010年5月5日水曜日

上海万博と言えば、、 書評(22)


「華僑最強の家業経営」(旧著、1996年日本実業出版社)だろう!

上海万博の開会式が華やかに行われた。TV報道を見ていて、上海への訪問を思い出した。仕事でも何度も行っているが、研究調査旅行で訪れた19996年春の訪問のことだ。上海国際経済相談所の呉寄南教授をお訪ねしたり、上海市の経済発展局の局長や、(財)海外技術者研修協会の上海事務所などを歴訪して、中国の企業が勃興しているさまをフィールド調査したものだ。この夏は、これらの資料により何本も経営学論文を発表した。
嚆矢は、その秋に上梓した表掲書だろう。その時日本法人の社長を務めていた、香港華人系の大手企業、王氏(ウォンズ)のケースを中心に、華僑華人系の経営モデルを日本のそれと比較して解説した。

あれから15年、、。今日のこのブログを書くにあたり、「日華国際経営比較論」の研究の現状をネットで概観してみた。旧著の学術的な価値はまだ失われていないとみた。「わが子可愛さ」かな?

2010年5月2日日曜日

ホテル Chateau de l'Aubriere 人生の達成(2)


パリはドゴール空港でレンタカーを借り、オルレアンの南100km程のミードヨーロッパで所用を果たした。その後バカンスとしゃれこんで、ロレーヌ河畔の古城めぐりにまわったわけだ。

シャトー・オブリエールというそのホテルは何しろ昔の貴族の城なので、石造り3階建て、エレベーターなど無い。小ぶりで居住性は良くない建物だ。その代わり日比谷公園ほどの広大な庭園の中にある。

この庭園がとても手入れが良く、野生の鹿やらハチ鳥、鴨などが目の前を通ったり池で遊んでいたりする。フランスの6月の昼下がりはとても気持ちが良く、庭のベンチで日光浴をしていると、私の他は誰もゲストが通らない。お城を一人占めにした感覚で小一時間座っていた。

55歳の夏、単身のフランス行だった。その贅沢な時間を楽しみながら、私はそんな休暇をビジネスの一環として実行したこと、一人で異国でレンタカーを駆って旅行していること、ツアーでもなくガイドもいない旅程を異国の言葉で不自由なくこなしていること、ミシュランの一つ星がつくそのホテルのレストランを「そんなにはおいしくはないな」などと思ったことを覚えている。

その庭に座って、私は自分のそれまでの30年間が、自分をこのホテルのこのベンチに連れてきたことをしみじみと思い起こした。連れは誰もいなかったが、思い出のホテルとなった。

ホテル Chateau de l'Aubriere 人生の達成(1)



明日からGWの旅行に出かける。出かければホテル、旅館に世話になるわけだ。
「今までのベストホテルはどこだったろう?」
と考えた。海外渡航は100回以上となっている。

ミード社長時代に仕事で訪れたトゥールのキャッスルホテル(昔ながらの城や邸宅をホテルに転用している)に一度だけ泊まった。ここだろう。ミードヨーロッパの工場がトゥールの南にあり、何度も出張した。秘書のHさんが、昔ヨーロッパで料理留学したことがある人だった。
「山田さん、一度はキャッスルホテルに泊まりなさい」
と強く勧められ、
「駅から遠いけど、どおせレンタカーだし」
ということで、そこに行くことにした。  (この項続く)

2010年5月1日土曜日

「段取りのつけ方・仕事のすすめ方」(神谷一博) 書評(21)


「仕事の進め方」というキーワードでアマゾンを検索すると、50冊以上がヒットする。売れ行き1位は、2010年3月、つまり先月発売なので「さもありなん」ということだ。

興味深かったのは、表掲書(日本実業出版)が2003年第1刷にもかかわらず、現在の売れ行き第2位と言うことでロングセラーを続けているということだった。早速、取り寄せて一読。「ロングセラーには理由がある」と分かった。要領良くまとまっていて、読みやすく構成されている。20代のまだ経験の浅いビジネスパーソンにはよいマニュアルだということだろう。
5月の「係長研修」で「推薦図書」に掲げることとした。

社長さんから係長まで教える

連休で、5月に出講する資料やら教材を準備している。

最大のものはもちろん「経営者ブートキャンプ」で、社長さん達を教えるという野心的なプログラムだ。
一方、とある特殊法人では係長職を対象に「仕事の進め方」なる1日セミナーが予定されている。

「あなたの会社は部長がつぶす!」(フォレスト出版)が最近著なので、部長や幹部職を対象にしたセミナー企画、出講の依頼がいくつもある。まことに「係長から社長さんまで」、私はどの層でも教える便利な講師なのだろう。

自身、平社員から経営者までやってきてその数14社、些少の経験だが(これは謙遜です)現役の皆さんのお役に立ててもらったり、参考にしてもらえればそれに越したことは無い(引退仕事としても勝るものがあるだろうか)。

「経営者ブートキャンプ」の教材準備

今週は、5月出講のいくつかのセミナーや研修の教材準備に専念できた。
中でも、5月15日開始の「経営者ブートキャンプ」(6回、6月:今日のブログのタイトルクリックでリンクが)には力が入る。

「経営者(山田)が経営者を教える」「経営者同士(参加者)が教えあう」「豪華4大講師(こんな面子が!)」などの惹句でいろどられる、「本邦初の」プログラムだ。

また参加者の社長さん達には面白い経営者が集まってくれた。海外MBA取得者も何人もいて、このクラスのレベルの経営者をまとめて教えられるのは、社会人経営大学院でもないだろう。教授たちが裸足で逃げ出してしまうのではないか。私にしても大きなチャレンジで、また大きな楽しみだ。

連休は、鬼怒川に出かけてゆっくり鋭気をやしなうことになっている。これも楽しみ。