最も困難な道
しかし、果たして結果は吉と出るか。GEキャピタルがGE全体の営業利益に占める割合が、07年の57%から18年にわずか10%になる。それだけ縮小する利益を、インフラ事業とサービス事業だけで新たに埋めることは易しくはないだろう。
GEのような世界最先端をいく製造業では、最高の開発陣を揃えて最先端の技術を生み出し、高価な機械設備を揃え、最も効率の良い生産方法を編み出そうとする。世界シェア1位か2位になる可能性がある事業しか手がけないという、ウェルチ氏が定めた同社の方針は素晴らしいが、それだけでは最も困難な道を選ぶことにもなる。
一般的に、製造業より金融業のほうが利益を生み出すことは容易だ。その理由は、使用・動員する資産の大部分が資金だけという事業構造にある。イメルト会長は「金融事業は業績変動リスクが高い」と判断したが、実はGEキャピタルはこの10年間で一度も赤字を計上していない。リーマンショックの08年でさえ80億ドルもの利益を計上している、GEにとっての金城湯池の部門なのだ。
さらに金融事業は、、、
(この項 続く)
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