サッカーJ1リーグで1位を走っていたサガン鳥栖が突然8日、尹晶煥(ユンジョンファン)監督(41)との契約を7日付で解除したと発表した。事実上の解任。
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報道によると、クラブ側永井強化部長が
「試合後の選手への気配り、控え選手への気遣いなどの面でクラブの理想とは一致せず、6日に解任を伝えた」
と説明したという。さらに永井部長は
「苦しい時期が来た時、チームワークを強固にするという部分では尹監督ではないと判断した」
と話したそうだ。
おかしいと思う。このクラブ(会社)は組織の「目的と手段」を取り違えている。
組織(この場合は戦うスポーツ・チーム)の目標とは勝つことであり、優勝することだ。選手のモチベーションを上げるとは、目標に対する手段である。ましてや、控えの選手のモチベーションを上げろ、というのは現場の経営者(監督)に対する矛盾する要求となる。安定して強力なレギュラー陣が組織されれば、控えが試合に出るチャンスは少なくなる。しかし、それで勝てればいいのだ。出られない選手のモチベーションなどに配慮している余裕など無い。経営と同じで、限られた経営資源を有効活用する。それは優先順位を付けて対処していくことに他ならない。
サガン鳥栖は現在をピークとして、今後ダッチロールしていくことになる。例によって予言しておく。