任天堂 2期連続赤字はイノベーションのジレンマ 潮目変わりに対抗できない(3)
任天堂が再浮上するための殆ど唯一の経営戦略とは、
モバゲーやグリーなどのスマホ・ゲーム会社を買収することである。相手会社の合意が得られることもないだろうから、高値でのTOB(公開買い付け)を敢行する。敵対的な買収劇となる。
スマホ・ゲーム発売のための技術や能力要素は現在の任天堂には備わっているはずだ。しかし、ゲーム機から離れて、その事業を本格展開することは同じ会社として試みる限り難しい。だから「イノベーションのジレンマ」なのだ。買収し、相手先の会社形態、ブランド、ビジネス・モデルもそのままに関連会社として経営させる。
短期的には買収資金は巨額に見えるだろう、そして不合理な投資に見えるだろう。しかし、任天堂にはそれだけの財務を出動させるだけの企業力がある。今この戦略を発動しなければ、5年後いや2年後の任天堂の業績は壊滅的なモノとなっている。
(この項 終わり)
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