資本承継より経営承継が先だ!
(有)MBA経営 代表 山田 修
◆もう一つの要素、経営承継
2005年当時、私は現役の経営者であった。その頃、社長を務めていた会社には、買収ファンドからの派遣経営者として赴任していたのだが、それも含めて今までに6つの会社の経営を委託されてきた。いずれも「雇われ社長」だったので、私の場合、ずっと「資本承継」とは無縁の立場だったわけだ。
そのような立場の者としては、事業承継とは「経営承継」に他ならなかった。すなわち、「自分の次には誰に社長になってもらえばよいのか」ということである。
そして、「後継経営者候補として選んだ人を、どうやって育て上げていくか」が自分の責任だと思っていた。
「経営者にとって最後で最大の仕事は、よい後継者を見つけ、育てることである」とよく言われるではないか。
そんな思いから、「事業承継には2つの大きな側面がある。資本承継と、それから経営承継だ」という指摘を掲げている。
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