伊豆原弓訳、2001年、翔泳社。
副題にも付いていないが、クリステンセンが本書でその存在と構造を発表した「破壊的技術」を知らしめた書。
私が次に出す著書で引用することもあり、孫引き・受け売りばかり書くわけにはいかないので精読している。
経営戦略の新セオリーを提出している本は幾つかあり、多くはうさんくさいが、本書は刺激的でもあり、実証もきちんと行っている。読んでおくべき書である。
好感が持てるのは、著者が初めの方で
「時として」破壊的技術が現れる
と、本セオリーの適用限界を認識していることだ。これは他書の多くで、蘊蓄と押しつけがましい新奇なセオリーを読まされてきた身としては嬉しい。
謙虚な姿勢にはきっと真実と自信の裏付けがあるのだろう。
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