2011年2月18日金曜日
スシロー、プロの経営者(1)
昨夕、TV番組「カンブリア宮殿」では大手回転寿司スシローの社長にスポットライトを当てていた。
急成長、そして激烈な競争を繰り広げている大手回転寿司チェーンで、スシローは2番目の売り上げだそうだ。大手三社の中でスシローの特徴は、セントラル・キッチンではなく個店での現場調理によるおいしさによる差別化だそうだ。
当家の近くにはスシローとかっぱ寿司があり、当家の好みは(つまり味覚の判定)はかっぱ寿司の方である。それはまあ主観で、個別のサンプル意見だとして、番組の中で「組織運営」の成功的な話として、25,000人にもおよぶ現場のアルバイト、彼女たちが調理のほとんどを担っていることが紹介されていた。
ところが登場したのが女子高生で
「初めて包丁を握った」
「魚を切らせてもらって嬉しい」
とコメントしている。
そうすると、このチェーンの最大の強みって何なの? と思ってしまった。 自己否定するような情報発信をしてどうするの?
社長は寿司職人からのたたき上げで、経営は「経営のプロ」の専務が分担している、という。その専務は35歳で、東大大学院卒で、ドイツ証券の後はマッキンゼー勤務だったそうだ。こういう人は、「経営のプロ」とは言わず、「経営の初心者」と言うのではないのか。
番組で紹介されていた、この専務の改革事例もインターホンだった発注システムを他のチェーンと同じタッチパネルに切り替えたことだ、と。こんなこともベスト・プラクティスだと胸を張りたいのだろうか。
村上龍が、スシローの社長に
「競合に比べて経常利益率が低いのは?」
と見事な突っ込みを入れたら、社長は
「私たちは競合を向いているのではなく、お客様の方を向いているのです」
と。
お客に認められ、優れた経営をしたならば、競合並みの経常利益を出してもいいのではないだろうか。
突っ込みどころが多かった回であった。
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