講談社。7人のそれぞれの科目の専門家が、「高校教科」の本質、勉強法について諭すという形のオムニバス本。内容よりも編集と構成の手法に興味があり通読。
「国語」の科目の執筆者が金田一秀穂氏。「気鋭の日本語学者」として紹介されている。この本の内容ではなく、私はいつもこの人の紹介され方のスタンスが気に入らない。祖父の金田一京助、父の金田一晴彦に続く家系なので、TVなどでも「現代の代表的な日本語学者」などのように紹介され、登場している。
でも、そもそも学問って家督承継されるものではない。京助博士はアイヌ語研究で立派な日本語学者だったが、晴彦さんは言語学者。孫の秀穂さんに至っては、日本語教師である。日本語教師は私は学問とは認めない。
学習院大学国文科に、日本語教育が取り入れられて「日本語科」と名称が取り入れられた時、私の指導教授だった吉岡廣先生も「あれは学問ではない」と同列に扱われることを嘆いておられた。学問ではないなら何なのか。はい、技術者、技能者です。
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