避難所で疲れ果てた人々を勝手に映すメディアを締め出すべき(5)
結局、窓ガラスにガムテープを貼るのをやめた。まだ昼だったが、カーテンを左右から引き、中で合わさったところを安全ピンで数カ所留めた。窓が突き破られればカーテンを留めた安全ピンなどもすぐに役に立たなくなるのかもしれないが、瞬間的にガラス破片が飛散するのを防ぐことを期待したわけだ。
大きな被害、残る爪痕
台風19号が上陸、関東を通過した10月12日の夜は当家でもそれなりに不安な夜を過ごした。しかし、幸いなことに窓ガラスも割れず、停電も断水も起こらなかった。筆者が居住する市の被害は限定的で済んだが、被害は全国的に甚大なものとなった。東京都を含む東日本で大規模な洪水や土砂災害が起こり、19号が過ぎて1週間がたった10月19日時点で、66人の方が犠牲となり、行方不明の方が13名いる(消防庁発表より)。断水は7万9565戸で続いている。
交通インフラも中央道などの高速道路や北陸新幹線が不通となった。住宅の被害も大きかった。洪水が各地で起きたので、床上・床下浸水は4万5000棟以上となり、家屋の全壊は85棟、半壊324棟、一部損壊は2169棟にのぼった。家屋の一部損壊などは内閣府の統計でも把握し切れていないものも多いと推定される。
家を離れ避難所に避難した方たちも多数にのぼった。一時は5000人以上と報じられていたが、前述の発表では19日午後の時点でまだ全国12都県で4600人以上が449カ所の避難所に避難していたという。
(この項 続く)
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