山田修の戦略ブログ
山田修の戦略経営ブログ。MBA経営代表取締役。
2017年8月20日日曜日
マック、謎のベールに包まれた誕生と繁栄の秘密…実質的創業者を破綻させた「強欲経営」(5)
この金融マンはクロックに合流し、その後マクドナルド・コーポレーションの初代社長となったハリー・ソネボーンである。個人宅のローンの支払いができない経営者が、多数の店舗用の土地や家屋のための資金の手当てができたのが不思議で、そこは映画では説明されていない。拙訳書では次のように説明している。
「クロックはあちこちの銀行に断られた挙げ句、ソネボーンがかき集めた1,500万ドルが投資された。ニューイングランドの保険会社数社から、法外な利子で融資を受けたのである」(同書、36ページ)
マック帝国の独裁者
独裁者は孤独を意に介さない。ソネボーンはマクドナルド本社においてCFO(最高財務責任者)から初代社長へと昇格するのだが、CEOとして独善的にふるまうクロックに嫌気がさし、1967年に辞任する。その後、マクドナルドの店舗には二度と立ち寄ることはなかった。
(この項 続く)
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