御社がダメな原因は、もう通用しない「これまでのやり方」…従来と違う戦略の立て方(7)
クリステンセンの4指針は、順番を代えて次のように読み下すことができる。
「外に出て(4.ネットワーク力)、じっくり観察して(3)、躊躇なく質問して(2)、頭の中で組み立てろ(1)」
本記事を目にしている読者の多くが、同じ会社に長く勤めてきているかもしれない。その場合は、同一社、同一業界の悪弊に染まっている可能性が大きい。「外に出る」とは転職したり、社外のセミナーや交流会に行ったり、その代替として本を読むことだ(クリステンセンの調査では最大の外部刺激とは海外居住であるという)。
それから、日本人が苦手なのが「3.質問力」だろう。「聞くは一時の恥」は正しい。そして質問するとインタラクティブなキャッチボールが始まり、思いがけない着想にたどり着くものである。
私は、自分が教えている経営者の皆さんによく言うことがある。
「本を読まない経営者はダメです」
今までは、うまくやってこられたかもしれない。しかし、この後さらに展開していくためには、新しい一手が必要だろう。その糧を、知恵を、今から仕込んでおこう。
2017年は、皆さん、どうか本を読んでほしい。
(この項 終わり)
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