山田修の戦略ブログ
山田修の戦略経営ブログ。MBA経営代表取締役。
2016年12月24日土曜日
「2016経営者残念大賞」第2位 三菱自は、結局この10年間「何も変わっていなかった」(3)
組織の意識改革が難しいとしたら、「仕組み」をつくるアプローチがあった。内部監査の仕組み、内部告発とそれを受ける有効な仕組み、あるいは厳罰を伴う懲罰制度(不正報告に対する)などである。そして、実際に誰かを厳罰に付して一罰百戒を示すべきだったのだ。益子氏はそんなことを何かやったのか。
益子氏はしょせん、
三菱商事
から
三菱自
へ移ってきた「三菱村」の同族だった、と私は見ている。悪く言えば「同じ穴の狢」、よく言ってもなあなあで荒事までは踏み込めなかった。
「2度目」の不祥事を起こさせた責任がある
益子氏は05年に社長に就任以来、順調に同社の業績を回復させ、13年度は過去最高益と16年ぶりの復配を果たし、再建にメドをつけた。14年度も最高益を更新しており、同年6月には三菱自生え抜きの相川哲郎氏を社長に就任させるに至った(益子氏は会長兼CEOに就任)。
(この項 続く)
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