鴻海、早くもシャープを子会社扱いでやりたい放題…日産は三菱自を「植民地化」(5)
私がフィリップス日本法人社長時代に観察したのは、ヨーロッパ人は植民地あるいは出先企業からの利益吸い上げ、すなわち収奪が実にうまく、洗練されている、ということだ。外見上では、当方は丁寧に扱われ励まされる。がんばれ、しっかり働け、というわけだ。とはいえ、自身が実際に乗り出してくれるわけではなく、手を汚そうとはしない。自分が飼っている豚を一生懸命太らせようとするのだ。
賢いやり方であり、ゴーン氏は何も非難されることはない。
鴻海はシャープを自らの帝国に組み込む
親会社出現ということで話題となっているもうひとつの大企業がシャープだ。こちらは台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業に買収される。鴻海の総帥、郭台銘(テリー・ゴウ)会長のシャープへの対し方は、ゴーン氏の三菱自へのそれとは大きく異なっている。
(この項 続く)
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