2014年10月18日土曜日

『日本電産 永守重信、世界一への方程式』(田村健司) 書評213(3)

M&Aした会社にまず求めるのは徹底したコスト削減だ。それが精神論ではなく、「売上げ1億円に対して販管費500万円まで」など具体的な数値目標が掲げられる。

「社員モラル」なら「出勤率98%以上」、「生産体制」なら「大型設備は月30日24時間稼働(1日メンテ)」など、優先順位の示しと数値目標が具体的だ。

財務ではキャッシュ・フローを重視するという。そう、財務指標をあれこれ挙げる会社があるが、私は経常利益とキャッシュフローだけを社長は良好に保っていればいいという立場だ。

これ以外にも、それこそ無数と言うほど実施してきた永守M&A経営の要諦がよく書き出されている書と言える。それに加えて永守社長の働きぶり!いや、とても敵わないが、模範目標と是非したい。学びが本当に多い経営者だ。現役経営者の皆さんには是非食いついて欲しい。

(この項 終わり)

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