2014年8月27日水曜日

ミラノの思い出 (2)

フィレンツエ駅も結構大きかった。私たちはミラノ、フィレンツエ、ローマと、鉄道で動く旅程にあった。大阪ー名古屋―東京と移ってくる途中の名古屋駅のようなモノだ。

駅の横に警察署の分署があり、それは日本の交番よりずっと大きかった。しっかり幾つかオフィスが中にあった。私が中に連行されると、家族は外に閉め出された。丁度昼時だったこともあるのか、
「オフィサー(上級刑事)を待て」
と言われ、取調室に待たされた。

30分以上過ぎて、そのオフィサーの部屋に呼ばれた。英語を通訳するという女性警官が横に座った。オフィサーは、、、イタリア人でつまり黒髪、訓練しているのだろう、引き締まった体で、日焼けもしていて精悍な男だった。その分署で上席という貫禄を示していた。

その刑事が私に、、、

(この項 続く)