任天堂 2期連続赤字はイノベーションのジレンマ 潮目変わりに対抗できない(補)
任天堂の年商は2011年には1兆円を超していた。「1兆円企業が壊滅の道を歩み始めた」とする私の先週下記ブログでの見解には違和感を持たれる読者もあるかも知れない。
http://yamadaosamu.blogspot.jp/2013/04/blog-post_4379.html
発表された2013年期決算では年商が6千億円を超している。しかし、これは「まだ6千億」ではなく、「2年前からの大急落」と読むべきだ。
大ゲーム会社が失速し姿を消した例は、実は過去に2つもある。
1982年には有名なアタリ・ショックで当時ゲーム業界を急隆盛させていた米アタリ社の失速が始まり、同社はその2年後に倒産する。アタリの年商は一時3千億円を超えていた。
日本ではセガ・エンタープライゼズ社だ。同社は1994年には3千4百億円までゲーム機だけで年商を伸ばしていた(実はその時最大の製造下請けが私の会社だった)。しかしソニー・プレイステーションとの競合に敗れ、ゲーム機からは完全撤退、その後セガ・サミー社となってしまった。まあ、こちらは直接競合による敗退で、「破壊的技術」に相対したわけではないけれど。
そういうわけで、任天堂が固定ゲーム機の分野にとどまっている限り、「明日は汝が身か」と私は予測するわけだ。
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