柳井正、経営戦略の成長:経営資源論の立場から
ユニクロの成長軌跡を分析すると、下記のような幾つかの時代に分けて考えることが出来る。
青山商事追随時代 (1974-1983)
初期成長 (1984-1997)
迷走と対応 (1998-1999)
発展と錯誤 (2000-2002)
グローバル大成長志向 (2003以降)
成長ということでは、ユニクロの業績は決して一本調子のモノではない。停滞や混乱の期間があり、ぐっと伸びる時期がある、それらの繰り返しで大成長を遂げてきた。柳井の成長戦略も、だから最初―ユニクロ第1店舗目―から「世界で売上げ5兆円」を掲げたわけではない。経営戦略自体も成長してきた。
それぞれの段階で、それでは何を契機にして成長してきたかというと、「経営資源」だ、と観察することが出来る。「経営資源論」とはジェィ・バーニー他が提唱したモノで、VRIOフレームワークに該当する事象により、その企業は他社と差別化でき、成長していけるとする戦略セオリーだ。
(この項 続く)
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