「30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人稼げない人」というのが正式なタイトル。東洋経済新報社、2010年刊。
興味のある題材を途方もないエネルギーで調査して、共通項を求めようとした書。ビジネス書に良くある、「どこかに書いてある二次情報」を継ぎ接ぎしてでっち上げたモノとは全く異なるオリジナルの知見を求めた労作。
巻末リストに、調査を受けたyong millionairesの中に一人、お世話になっている弁護士の先生があった。また、経営者ブートキャンプにはこの調査対象となるような創業経営者が何人も参加しているし、私自身の外資仲間でも同様な人物には出会ってきた。私はあまり異世界観を感じない読者だ。
そんな立場の私が読んでも、著者が取り纏めてくれた「30代3千万円人間」に関する知見は示唆に富むし、納得感がある。
ー 一般人と比べてそんなに能力差はない
- ある一つの領域で「死ぬほど働く」
- お師匠、あるいはメンターとの出会い
- 自分がやりたいことをしっかり見極めている
最後の項目に私は特に同感。自分が好きなこと、やっていて居心地の良いことを早い段階で自覚できれば、その分野でハードワークとなることは苦役でなく快楽となる。別の言葉で言うと、自分の価値観を見いだし、それに照らしながらワーク・ライフを組み立てると上手くいくということだろう。
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