◆たどり着いた「繁栄の黄金律」
私は社長を務めた6つの会社で、曲がりなりにも業績を残してきた。フィリップス・ライティング社では、在任3年強で200億円の売上を達成した。これは直前の3年間で半減していた売上の3倍にあたるが、在任中も業界自体は二桁のマイナス成長に苦しんでいた最中での成果だ。
ミード社では、前6年間が赤字だったところ、着任初年度で黒字に転じ、3年目以降は経常利益率8%以上という優良企業に変身させた。
そもそも最初の社長職に就く前のコンピュータランド社という米国系企業でも、営業の総責任者として3年間で年商を23億円から67億円へと押し上げた。
つまり私は7つの異なる会社で、業績改善という結果を出してきたのである。このため、「企業再建経営者」などと評された。
「業績を回復させたり、急に伸長させるには、どのような経営技法があるのだろうか」
社長職を渡り歩いているうちに、だんだん自分の技法が整理されてきた。そして「経営の実践と、経営学のセオリーとの融合」というプロセスから、私の経営理論が練り上げられたのである。その要諦を図示化したものが、私の「繁栄の黄金律」だ。
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