戦略立案は、創発型がよいと私は主張している。創発型とはいわば「状況に応じて」ということでもあるのだが、それでは「いつでもよい」あるいは「四六時中立案していろ」ということかというと、そうではない。
戦略論で近年有力な学説となっているのがリソース・ベースト・ビュー、つまり経営資源論である。自社が有する独自で価値があり、模倣困難的な経営資源に立脚して経営立案をせよ、という立場だ。
(以下は私の主張だ)
ここで重要なことは、経営資源の組み合わせは固定的なものではない、ということだ。時間枠の進行に伴い、獲得追加(あるいは喪失)する経営資源がある。そしてその変化はリニア(漸進的)なものではなく、ある時に起こる段階的なものとなる。
それは特定の技術だったり、人材だったり、資本だったり、会社によって異なる。発現の形も異なる。重要なことは、「大きな」経営資源の変化があり、別の段階に入ったとき、創発型の経営戦略の再設定をすると効果がある、そうすべきだと私は言うのである。そこのところを和語で表現すると「勘どころ」ということだ。
英語で表すと Resource Development by Stage Progress、すなわちRDSPモデルと私は名付けている。
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