昨夕、九段クラブの忘年会に出た。メンバーのうち8名が出席。
九段クラブは1982年に結成された月例の勉強会だ。国際関係学院で英語によりビジネス科目を履修してきた社会人たちで、水谷栄二先生のクラスを受講した人たちが立ち上げた。28年間も続いている。
水谷栄二先生は、「日本の隠れた知性」と言うべき存在だった。エゴンゼンダー日本法人を初代社長として立ち上げ、マッキンゼーではあの大前健一氏に乞われて人材開発部長として活躍し、その後はワイアット(現ワトソンワイアット社)をこれも初代社長として立ち上げた。最後はアクセンチュアで要職に就かれていた。
『ハーバードで教える人材戦略』(生産性出版)など、HR系のセオリー本、それも決め打ちとなるような重要な書物を幾つも訳出された。『経営コンサルテイング』(生産性出版)もお仕事の一つだ。
自他共に許す「Consultant for Consultants」で、世界コンサルタント会議では2回日本代表となり、2回とも本会議で基調講演をなさったそうだ。
水谷先生が数年前にお亡くなりになった時、九段クラブのエネルギーに陰りを感じたが、その後持ち直し、現在は隔月で続いている。水谷先生は、教え子たちのキャリア開発にいつも心配をして下さった。私も節目、節目で何度も相談させてもらった。私たちは、先生のそのような衣鉢を継いでまだ歩き続けなければならない。
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