日経BP社。副題が「ヘッドハンターが選ぶアメリカのベスト企業家50」とあるように、個人の著作と言うより、スペンサー・スチュアートが社をあげて自社のパブリシティを兼ねて調査、編集して著したもの。米国スター経営者を選ぶ「オールスター紳士録」みたいにトップ50と目されるCEO達がそれぞれ10ページずつほど紹介されている。知っているあるいはファンである経営者のところを拾い読みするのは楽しい。
しかし、著作としての価値、提出した結論は、費やされた個別経営者についての記述に比べて貧弱だ。トップ50の大成功したCEO達の共通した成功要因とは何だ?著者も読者も、それが最大の興味となる。本書の一番大きな答えは
「適切なことを適切に実行する」
だと。
徳光和夫が歌番組の司会で、歌の題名も歌手名も覚えてこれないときに使うテクニックとして
「、、、それはこの人の、この歌です」
と言って紹介してしまう時がある。それってつまり何も言っていないんだよね。
ところで柳省三さんは今、どこで何をなさっていらっしゃるのだろうか。
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