「あなたの会社が買われる日」(PHP研究所)は、私が上梓した唯一の小説だ。といって、他に書いた小説があるわけではない。
2006年に、同書のタイトルで経営書を書くように依頼され、考えた挙句中編の小説を三つ書きあげ、出版社に提出してしまった。担当編集者は、同書のタイトルで出版企画を通してしまっていて、そのまま活字にしてくれた。三つの作品のタイトルはこうだ。
「新社長就任」
「投資ファンドの正体」
「社長たちの反乱」
だから、本全体のタイトルと三篇の整合性が大いに損なわれている。読者レビューでも、
「M&Aのビジネス書かと思って購入したら」
などと指摘されてしまった。
本書はしかし、私の執筆意欲を大きく満足させてしまった。とても分かりやすく、しかし品悪く説明すると、執筆者としての排泄欲が達せられた。作家としての満足度も大きかった(これを自己満足という)。この後数年私は本格的に筆を取ることはなかった。
今日なぜブログで旧著を取り上げたというと、なんとこの作品だけ、ネットで「立ち読み」(全文閲覧)になっているということを聞いたからである。CO2さんという読者からのお知らせだった。
今日のブログのタイトルをクリックしてみてほしい。
すみません!これは「8ページまで」の立ち読みです。
返信削除さすがのGoogleも全文スキャンすれば著作権法に
引っかかると途中であきらめた模様です(笑)
「新社長就任」のラストは読めませんので
続きはご購入ください1