福田秀人、東洋経済新報社
私がランチェスター戦略に出会ったのは、留学する前20代の最後、1970年代も終わろうかという段階だった。随分納得感のある理論で感心した。
サンダーバードに留学して、マーケティングや戦略のクラスを取ったのだが、あちらの学生はもちろん、教授連も誰もこの理論を知る人は無かった。それもそのはず、洋風の名前だが、純粋の和風理論だったからだ。
この、英国の戦争の理論を契機として生まれたマーケティング戦略が英語で発表されていれば、野中郁次郎のKnowledge Managementと並んで、「日本発」の2大戦略論として世界に広まったことと、私は思う。
1990年代に私が社長職を務めるようになって、ランチェスター戦略のことを話すと、「そんな古い理論が」などと先輩経営者から言われたことがある。
この本の帯には
「さよなら、ブルーオーシャン」
とある。そうだよな、ランチェスターの勝ちだよな。
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