2010年12月31日金曜日

お世話になりました



2010年も終わろうとしている。今年1年、皆さまには大変お世話になり、感謝に堪えません。心からお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

大晦日、富士見パノラマスキー場は快晴



朝の天気予報はまだ「全国的に大荒れ」だった。

昨晩問い合わせた現地のスポット天気予報は「晴れ」だと。
半信半疑のまま、予定していた三人組で出かけたら「快晴、微風、ガラガラ」という、近年で経験していない絶好のコンディションとなった。

現地で10時から3時まで滑りまくり、近くの温泉に入って7時には帰宅。紅白歌合戦どころか夕食に間に合う。

私が滑っている写真が手元にないので、それをイラストに起こしておく。良い初滑りだった。

2010年12月30日木曜日

スキー行中止、大晦日は家で



31日に日帰りでのスキー行を計画していたが、中止。
天気予報が「31日、元旦と大荒れ」とのこと。富士見パノラマを計画していたが、あそこでゴンドラリフトが止まったらスキー場として魅力はゼロということになる。

初滑りで、スキー板を磨いたりワックスをかけたりして置いたのに残念。同行予定だったのはテニス仲間と学生時代のスキー仲間。3人ともアラ還暦。このごろのスキー場で、スキーを滑っているのは本当にシルバー・エージが多くなった。若い世代は圧倒的にボードが多い。

我々スキーのベテランにはボードの良さが分からない。ゲレンデで停まると立っていられない、そして歩けない。とても不便そうに見えるが。

1月は出講で忙しいので、初滑りは春までお預けか。アーッ!

2010年12月29日水曜日

経営者ブートキャンプ、第3期は5月から



経営者ブートキャンプの第3期の日程が発表された。

次期は2011年5月から6講。本日のブログタイトルのクリックで詳細へリンクを張った。
志のある経営者は予定されたい。

2010年12月28日火曜日

次の本の前書きを書く




次作は、東洋経済新報社から出版予定で原稿が進んでいる。昨日、本日と「前書き」を起稿した。

今回の本は、「経営者が10年後も活躍するためには」という切り口。経営者ブートキャンプでの講師、私を含めて5名が各1章を担当。より優れた経営者になってもらうにはどうしたらよいかを、各講師が熱く説く。

発刊は、、。是非3月にしたいとは思っている。

2010年12月26日日曜日

水谷栄二先生と九段クラブ



昨夕、九段クラブの忘年会に出た。メンバーのうち8名が出席。

九段クラブは1982年に結成された月例の勉強会だ。国際関係学院で英語によりビジネス科目を履修してきた社会人たちで、水谷栄二先生のクラスを受講した人たちが立ち上げた。28年間も続いている。

水谷栄二先生は、「日本の隠れた知性」と言うべき存在だった。エゴンゼンダー日本法人を初代社長として立ち上げ、マッキンゼーではあの大前健一氏に乞われて人材開発部長として活躍し、その後はワイアット(現ワトソンワイアット社)をこれも初代社長として立ち上げた。最後はアクセンチュアで要職に就かれていた。
『ハーバードで教える人材戦略』(生産性出版)など、HR系のセオリー本、それも決め打ちとなるような重要な書物を幾つも訳出された。『経営コンサルテイング』(生産性出版)もお仕事の一つだ。

自他共に許す「Consultant for Consultants」で、世界コンサルタント会議では2回日本代表となり、2回とも本会議で基調講演をなさったそうだ。

水谷先生が数年前にお亡くなりになった時、九段クラブのエネルギーに陰りを感じたが、その後持ち直し、現在は隔月で続いている。水谷先生は、教え子たちのキャリア開発にいつも心配をして下さった。私も節目、節目で何度も相談させてもらった。私たちは、先生のそのような衣鉢を継いでまだ歩き続けなければならない。

2010年12月24日金曜日

管理職研修 参加者の声

2週間ほど前、某企業で2日間に渡って管理職研修を実施した。

参加者の受講アンケートが上がってきて、概ね好評、高評価だったことに一安心。
感想などを幾つかの分野にまとめると、

▲ 山田の説明が分かりやすい
▲ 研修内容で具体的な学びがあり、成果があった
▲ グループワークやカードの使用、休憩など工夫されていて、集中して学べた
▲ 山田の経営実践体験から説得感、納得感が強かった
▲ ただ講義を聴くだけでなく、参加型だったのがよかった

私が管理職対象の研修やセミナーでいつも強調するのは、
「コミュニケーション型リーダーが最強である」
ということ。
山田経営セオリーの基本として掲げる「企業繁栄の黄金律」の三つの要素も、「コミュニケーション」という第4要素に支えられていると図解している。

管理職の皆さんがコミュニケーションを武器にいかにリーダーシップを再構築して、チームのビジネス成果を上げていくか、それが管理職に課せられた責務と言えるだろう。

参加した皆さんのこれからの活躍に期待したい。

2010年12月23日木曜日

「仕事ができる人の問題解決力?」車塚元章 書評61




税務経理協会、新刊。著者がコンサルタントとして企業指導をしてきた経験をベースに、ビジネスパーソンなら誰でも直面する「問題解決」の方法を伝授している。

経営者やマネージャーの職責とは「問題解決業」といわれることもある。自社や、自部門の問題課題を発見してあるいは事前に掘り下げてそれらに対して適宜な手を打っていく。これを実践するには、本書を読めば手順がしっかり書いてある。そして、それらの方法論は各種のセオリーにかなっているので納得感、説得感も十分だ。

使いやすい本なので、特に初任管理職には心強い味方となるだろう。

2010年12月22日水曜日

メリークリスマス!今年もお世話になりました



明日の祝日を挟んで、明後日にはもうクリスマス・イブがやってくる。

私は先週限りで今年の出講は終了した。正月には今年初めてのスキーに出かける。それから帰ってくると、もう1月の出講が待っている。1月から4月にかけて企業内研修が結構あり、冬とはいえ繁忙感が強い。

声をかけていただけるのはありがたいことで、皆さんのお役にたてればいいと願っています。来年もどうぞよろしく。よいお年をお迎えください。(本ブログの今年はまだ終わりではありません)

2010年12月21日火曜日

経営者ブートキャンプ(3)池本克之氏特別講義




12月18日(土)のもう一つのセッションは、池本克之氏の特別講義。今回の事前図書として参加者に配布し読んで来てもらったのは
「ゼロからはじめる ネット通販の教科書」(池本克之、ユナイテッド・ブックス)。

特別講義はしかし、ネットビジネスに限らず企業をいかに活性化し、前向きに明るく運営するかという、汎用性に富む興味深い展開となった。
「社員と友達になる」
などの経営手法で、ベンチャービジネスだったドクターシーラボ社とネットプライス社をあっというまに100億円企業に育て上げ上場させた手腕は尋常のものではない。

「池本さんご自身の、根本的で源泉的な経営者としての資質は何か」
という参加者の質問に
「困った人を助けたい、というのが僕の原点です」
と衒いが無く言えるところがすごい。

「自分たちが本当にやりたいことは何かしっかり考えましょう」
という、池本さんの問いかけがズッシリささった。

2010年12月20日月曜日

経営者ブートキャンプ(2)「極め打ち戦略」を講じる




18日(土)第3講での私の講義としては、「極め打ち戦略」を話した。
1996年から5年間CEO社長を務めたミードウェストベーコ(ジャパン)社での私の奮闘物語。

私の着任前6年間に渡って、経常赤字(それも大幅な)だった企業が、新社長が着任したその最初の半期で経常黒転し、その2年後からは対売上経常黒字率8%以上をずっと続けたという、優良会社への変身ストーリーを解説。

C顧客を戦略的に半減させ、最大顧客の満足度を最高度に高めることによる、徹底した経営資源の投入の実践体験を披露し、解説。普段の公開セミナーではフィリップス社のケースで解説することがほとんどなので、ミード社の事例をここまでまとめて話すのは、私にとっても経営者ブートキャンプくらいか。

皆さん、結構ショックを受けた様子。

2010年12月19日日曜日

経営者ブートキャンプ(1)、「企業戦略論」(バーニー)を読む






12月18日(土)は終日ブートキャンプの第3講。

最初の1.5時間は課題図書の報告。前講から2回を費やして、ジェイ B.バーニー著「企業戦略論」の上を読んだ。1,2,4,5各章を参加者一人に割り振り、20分ずつ発表、20分ずつ討論という形で進行してきた。

バーニー本は、前期を通じても一番学術書的な性格が強く、クラスの皆の感想も「手ごわい」。
しかし、「一人では読めない」「一人では理解が進まなかったろう」とも。ゼミ形式の読み込みがこのような本格アカデミーの教本には有効となる。

「知識はいくら積み上げても邪魔にはならない」
と話し、
「知識が体系だてられたものがセオリー。セオリーを仕入れておくことは武器を手にすることだ」
ともクラスに話す。

夕刻の懇親会でもバーニーを読んだことへの充実感を皆が口にしてくれた。

(この項続く)

2010年12月17日金曜日

「経営戦略の思考法」沼上幹 書評60



日本経済新聞社より2009年刊。三部構成。
第I部「戦略思考の変遷」
第II部「戦略思考の解剖」
第III部戦略思考の実践」

第I部は研究史の概説。経営戦略論を大きく5つに分類し、時系列的にそれぞれの主張を解説している。
第II部と第III部が著者のオリジナルな論文部分。

アマゾンで読者レビューが本日現在15アップされている。多くのレビュアーが、第I部のまとめ方が秀逸であると称賛している。その一方で、著者オリジナルの第II部、第III部は指示を得られていない。私も目を通してみて同感。説得感が満点ではないケースが幾つも並べられていた。

経営者ブートキャンプでちょうどジェイB.バーニー「企業戦略論」を読んでいる。沼上による本書での戦略論の推移と解説の方が達意で良く分かりやすい。また、5大戦略論の最後にゲーム理論をカバーしているのは、バーニーには間に合わなかった点である。

ということで、第I部だけが新書として発刊されていれば評価を高めて、よかったかもしれない。

2010年12月13日月曜日

Iphone4を購入、文明開化が我が手に



カメラが壊れたので新しいのを買おうと思った。その金額で「カメラが付いている」Iphone4に機種変更出来ると思い、一昨日に購入。

取扱説明書の薄いことに一驚。その代わりにサポートセンターが1年間は無限、無料で対応してくれるとのこと。ところが早速以前の機種で作成していた電話帳の移行にてこずる。実施のために3種類のパスワードを使い分けなければならない。また、アルファベットと数字を切り替えながらの携帯での入力は恐ろしく面倒。タッチパネルの力加減で、すぐ隣のキーを押してしまう。

今日は、サポートセンターと固定電話で話しながら、ようやく電話帳の移行を終了。何と1時間半もかかり、疲れ果てた。しかし、明治維新の文明開化にも多大な苦痛があったように、これも仕方がないかと思う。

Iphone4の美しい画面を見ていると、IT時代に間に合い、そのエッセンスのような道具を手中に出来た喜びを感じる。長生きをして良かった。

2010年12月12日日曜日

経営戦略の公開セミナーはみずほ総研で3月に



3月11日(金)に「結果を出す経営戦略の立案と実践」と題して1日公開セミナーをみずほ総研で行う。早くも定番的な開催である。

副題として「社長として数々の業績を上げてきた講師が明かす生きた経営戦略」と付いている。

こちらも、このブログタイトルをクリックでリンクを張ってある。

SMBCコンサルで新春「部長力を磨け」セミナー



2011年の公開セミナーは、最大手のSMBCコンサルティングで口開けすることになった。

「部長力を磨け」をテーマに、午前中は「戦略の立て方と活用法」、午後は「コミュニケーション力を磨け」の2講。

1月22日(土)。このブログのタイトルをクリックで、リンクを張った。

「抜擢して育てろ」原稿を書く

出講ラッシュ月の11月が過ぎ、その余波が残っていた先週も終わり、今年も現場(出講)は経営者ブートキャンプを含み数回を残すばかりとなった。この週末は手を付けられないでいた原稿を書いている。

某金融系が会員企業の経営者にオンラインで毎日発信している経営情報メール・マガジンがある。何と5万社にも配信しているそうだ。ここに頼まれ月1回、経営論を連載している。残念ながら、連載中はそれを他の媒体で開示できない約束になっているので、このブログに転載することができない。

前回は、「企業はヒトなり、だけではない」という私の「組織の3要素論」を書いたら大きな反響をいただいた。

今日は、「抜擢して育てろ」というテーマで原稿を書いている。またどんな感想をいただけるか楽しみだ

2010年12月10日金曜日

建設会社での管理職研修終わる

昨日、今日と二日間に渡り都内の建設会社で管理職研修を実施。

二日目である本日、最後は役員に対しての発表会をやってほしいとの事前依頼だった。14名の参加者を、5・5・4の三グループに分け、グループごとに(簡単な個人発表+グループ発表)を25分ほど準備させた。各グループではその後社長以下役員から質問、意見の交換がそれぞれ20分ほどあり、充実した2時間セッションとなった。

「戦略カードによる課題抽出と解決策創案」のプロセスを、昨日から講義の合間に1時間ずつ実施して発表コンテンツを作成してもらった。今日の午後1番では1時間を使ってリハーサル(発表練習)。
発表の仕方(プレゼンテーション)について、役員からも発表者からも好評だったのは、短時間のトレーニングだったので意外な副効用だった。

成果物がしっかり出て、各自の2年目標やアクションプランなどが残った。終了時のコメント出しからも、参加者の充実感が感じられ、嬉しい二日間となった。

2010年12月8日水曜日

「社長が戦わなければ会社は変わらない」金川千尋 書評59




ご存知優良会社の信越化学工業の、大名経営者による著書。2002年刊行。

特定会社の経営書というのは、その大部分が時間による褒貶に堪えられない。あの、一世を風靡した「エクセレント・カンパニー」(ダイヤモンド社)に取り上げられた「風雪に堪えて好業績を挙げ続ける」とされた20数社でさえ、例外ではない。同書の発刊20年ほどして私が「人を見抜く技術」(講談社)で検証してみたら、「全て」が好業績の視野の外、あるいは存続さえしていないという悲惨なありさまだった。「発刊時までは好業績を上げ続けてきた」ということだけが明らかになった。

本書に関して言えば、刊行後8年ほどたち、金川社長はまだ現役の経営者で、その業績は好調を続け他の追随を許さないと言うところが本当にすごい。稀有の実例である。

金川経営哲学を読むと、驚くほど私のそれと共通していた。経営者として個人的に共感するところがとても大きい。進行している経営者ブートキャンプ第2期で急遽課題図書に取り込むこととした。

2010年12月2日木曜日

部門戦略策定を広告会社で指導(2)

昨日の午後と、今日の1日を使い、部門長8名を個別指導。各自と80分対峙。

5回プログルムの第2講となり、個人セッションとしては初となる。
いつものことだが同じ会社で部門長8名をコンサルすると、部門を超えた会社全体の構造的な問題が浮き出される。最後の発表大会で、それが経営陣に伝わるか。

2010年12月1日水曜日

部門戦略策定を広告会社で指導(1)

中堅の広告会社で、8名の部門長を対象にして部門中期戦略の策定を指導している。全5回で策定してもらう予定で進行している。本日はその2回目。

午前中は全員を集合研修で「リーダーシップ」を講じる。本日の午後から一人当たり80分で個別セッション指導(1対1)。前回からの宿題として「目標設定」と「目標合意」をしてもらっているので、今日は「戦略課題」の設定。3年間の時間枠で何を解決すべきか、「戦略の入り口」を設定してもらったわけだ。